燃費20km/Lは何mpg?──km/L・L/100km・mpgの換算と、ガソリン代の出し方
km/Lとmpg(米英)・L/100kmの換算をまとめて整理。20km/L≒47mpg(US)≒56.5mpg(UK)です。さらに走行距離からガソリン代と1kmあたりの費用を出す方法も、実数で解説します。
新車のカタログや海外のレビューを見ていると、「20km/L」「47mpg」「5.0L/100km」と、同じ燃費が3つも4つも違う単位で書かれています。「結局この車、燃費いいの?」と混乱した経験はないでしょうか。
「20km/Lって何mpg?」「ガソリン代は結局いくら?」という疑問に、まとめて答えます。
結論を先に書きます。
20km/Lは、約 47mpg(US)、約 56.5mpg(UK)、5.0L/100km に相当します。そして 500km 走るなら、ガソリン代は約 4,250円(170円/Lのとき)。1kmあたり 8.5円 です。
まず「燃費の単位」は2系統あると知る
燃費の表し方には、向きが逆の2系統があります。ここを混同すると話が噛み合いません。
- km/L(キロメートル毎リットル):1リットルで何km走れるか。大きいほど良い。日本の標準。
- L/100km(リットル毎100km):100km走るのに何リットル要るか。小さいほど良い。ヨーロッパの標準。
両者は単純な逆数の関係で、こう変換します。
L/100km = 100 ÷ km/L
20km/L なら 100 ÷ 20 = 5.0L/100km。10km/L なら 10L/100km。「100km走るのに何L」と考えると、財布の感覚に近くて分かりやすい指標です。
mpgは「米」と「英」で数字が違う
英語圏で使われる mpg(miles per gallon/マイル毎ガロン) は、要注意の単位です。ガロンの大きさが米英で違うからです。
- 米ガロン(US)= 3.785L
- 英ガロン(UK)= 4.546L
英ガロンのほうが約2割大きいので、同じ燃費でもUKのmpgの数字は大きく出ます。つまり「UK表記のほうが燃費が良さそうに見える」だけで、車の実力は同じです。海外の口コミやレビューで mpg を比較するときは、US表記かUK表記かを必ず確認してください。ここを見落とすと、燃費を2割も読み違えます。
換算式は次の通りです(1マイル=1.609km)。
mpg(US) = km/L × 2.352 mpg(UK) = km/L × 2.825
20km/L なら、20 × 2.352 = 約 47mpg(US)、20 × 2.825 = 約 56.5mpg(UK) です。
換算早見表
代表的な燃費を、4つの単位で並べます。手元の数字をこの表に当てはめれば、だいたいの位置がつかめます。
| km/L | L/100km | mpg(US) | mpg(UK) |
|---|---|---|---|
| 10 km/L | 10.0 | 約 24 | 約 28 |
| 15 km/L | 6.7 | 約 35 | 約 42 |
| 20 km/L | 5.0 | 約 47 | 約 56.5 |
| 25 km/L | 4.0 | 約 59 | 約 71 |
| 30 km/L | 3.3 | 約 71 | 約 85 |
| 40 km/L | 2.5 | 約 94 | 約 113 |
US と UK で、同じ km/L でも mpg の数字が約2割ずれているのが見て取れます。この表で迷ったら、数字をそのまま入れて変換できる 燃費を整える が確実です。
ガソリン代の出し方
燃費が分かれば、ガソリン代はかけ算と割り算だけで出せます。基本はこの式です。
ガソリン代 = 走行距離 ÷ 燃費 × ガソリン単価
例えば、燃費20km/Lの車で500km走り、ガソリンが170円/Lなら、
- 必要なガソリン:500 ÷ 20 = 25L
- ガソリン代:25 × 170 = 4,250円
さらに「1kmあたりいくらか」を出すと、車の維持費を考えるときに便利です。
1kmあたりの費用 = ガソリン単価 ÷ 燃費
170 ÷ 20 = 8.5円/km。「ちょっとそこまで10km」なら片道85円、というふうに、移動のコストが直感的に見えてきます。
満タンで何km走れる?(航続距離)
タンク容量が分かれば、満タンでの航続距離も出せます。
航続距離 = タンク容量 × 燃費
タンク40Lで燃費20km/Lなら、40 × 20 = 800km。給油のタイミングや、長距離ドライブの計画に効きます。
カタログ燃費(WLTC)と実燃費のズレに注意
ここで現実的な注意を1つ。カタログに載っている WLTCモード燃費は理想条件での数値です。実際の運転では、エアコン・坂道・渋滞・短距離の繰り返しなどで、実燃費はカタログの2〜3割落ちるのが普通です。
つまり「カタログ20km/L」の車でも、実際は 14〜16km/L で走ることが多い。ガソリン代を見積もるときは、カタログ値ではなく自分の実燃費で計算するのが鉄則です。実燃費は「満タンにしてから次の給油までの走行距離 ÷ 給油した量」で簡単に出せます。
なお、これはエンジン車(ガソリン・ディーゼル)の話です。EV(電気自動車)は電費(km/kWh)という別の世界なので、本記事の換算の対象外とします。
自分の車で計算する
「km/L → mpg の換算」も「走行距離からのガソリン代」も、毎回式を思い出すのは面倒です。燃費を整える に数字を入れれば、
- km/L・L/100km・mpg(US/UK) の相互換算
- 走行距離・燃費・ガソリン単価から、ガソリン代と1kmあたりの費用
- タンク容量からの航続距離
がその場で出ます。「実燃費14km/Lで、月800km走ると、ガソリン代は月いくら?」のような、生活に直結する見積もりにそのまま使えます。
関連ツールとのシナジー
- 海外レビューの「mph(マイル毎時)」を km/h に直すなら → 速度の単位を整える
- 「100マイル」「500フィート」を km・m に直すなら → 長さの単位を整える
- 換算とガソリン代の本命は、やはり 燃費を整える
まとめ
- 燃費の単位は2系統。km/Lは大きいほど良い、L/100kmは小さいほど良い(L/100km = 100 ÷ km/L)
- mpgは米英でガロンが違う:US 3.785L・UK 4.546L。20km/L ≒ 47mpg(US) ≒ 56.5mpg(UK)
- 同じ燃費でも UKのmpgは数字が大きく出る。海外口コミの比較は表記の確認を
- ガソリン代 = 走行距離 ÷ 燃費 × 単価。500km÷20km/L×170円=4,250円、1kmあたり 8.5円
- カタログ燃費(WLTC)は理想条件。見積もりは実燃費(2〜3割落ち)で
- EVは電費(km/kWh)の別世界なので対象外
- 換算もガソリン代も 燃費を整える が早い
単位の見え方に振り回されず、自分の実燃費と単価で押さえれば、「この車を選ぶ」「この距離を走る」の判断が、感覚ではなく 実数 でできるようになります。