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Web技術を整える

中級

DNSレコードの種類を整える。

= AやMXなどDNSの種類の意味と書き方を引く早見表

DNS が初めての方は、先に そもそも DNS とは・どんな場面で使うか をどうぞ。

アニメで見る — 名前解決の流れ 開くと1ステップずつ動きます
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あなた

端末・ブラウザ

❓ www.example.com の IP は?
✅ IP がわかった
🗂️

キャッシュDNS

リゾルバ(代理で探す係)

🕒 TTL の間おぼえておく
🌐

権威サーバ群

ルート→TLD→権威

① ルート(.)「.com はあっち」
② TLD(.com)「権威はこのNS」
③ 権威「Aレコード= 93.184.216.34」

STEP 1

※ イメージ図です。totonoe.tech は実際の問い合わせ(dig/nslookup 相当)はしません。しくみの「読み方」に徹しています。

🔒 送信ゼロ。 この早見表は「読み方・しくみ」に徹しています。実際に名前を引く dig / nslookup 相当の問い合わせ機能はあえて付けていません。問い合わせは外部の DNS リゾルバへ通信が出てしまい、totonoe.tech の方針(この端末から実問い合わせを出さない)に反するためです。値の意味と書き方の確認にお使いください。

レコードタイプ早見表 11 種類を収録

入力するそばから絞り込みます(この端末内で完結・送信ゼロ)。

A Address(IPv4 アドレス)

ドメイン名を IPv4 アドレスに対応づける。最も基本のレコード。

値の例 example.com. A 93.184.216.34

「この名前は、この IPv4 の機械です」という土台。Web サイトもメールサーバも、最終的にはこの A(または AAAA)に行き着く。1つの名前に複数の A を並べると簡易的な負荷分散になる。

AAAA クアッドエー(IPv6 アドレス)

ドメイン名を IPv6 アドレスに対応づける。A の IPv6 版。

値の例 example.com. AAAA 2606:2800:220:1:248:1893:25c8:1946

A が 32bit(IPv4)なのに対し、AAAA は 128bit(IPv6)なので「A 4つぶん」で AAAA。IPv6 対応サイトは A と AAAA の両方を持つのが普通。片方しか引けない機器でもう一方へフォールバックする。

CNAME Canonical Name(別名 → 正式名)

ある名前を「別の名前の別名」として、本名(正式名)へ転送する。

値の例 www.example.com. CNAME example.com.

www を本体ドメインに寄せる等で多用。ハマりどころ=ゾーンの頂点(ルート: example.com 自体)には原則使えない(同じ名前に他のレコード= SOA/NS と共存できないため)。また CNAME 先をさらに引き直すので1段ぶん遅くなる。

MX Mail eXchanger(メール宛先サーバ)

そのドメイン宛のメールを「どのサーバが受け取るか」を示す。

値の例 example.com. MX 10 mail.example.com.

値の先頭の数字=優先度(小さいほど優先)。複数書いて冗長化でき、同じ優先度なら分散。ハマりどころ=MX の値は IP ではなくホスト名で、その名前は別途 A/AAAA で引ける必要がある(MX を CNAME に向けるのは規格違反)。

TXT Text(自由なテキスト)

ドメインに任意の文字列を持たせる。認証・所有確認の置き場。

値の例 example.com. TXT "v=spf1 include:_spf.example.com -all"

メール認証の SPF / DKIM / DMARC や、サービスのドメイン所有確認に使う「なんでも入れ箱」。ハマりどころ=1文字列は 255 バイト上限(長い DKIM 公開鍵は分割して書く)、ルートに SPF を増やしすぎると上限超過、引用符の付け忘れにも注意。

NS Name Server(権威サーバの委任)

このゾーンの「正式な回答者(権威 DNS サーバ)」を指し示す。

値の例 example.com. NS ns1.example-dns.com.

「この名前の本当の答えは、このサーバたちに聞いて」という委任の宣言。上位(TLD)側と自ゾーン側の両方に NS があり、ここを書き換える=DNS の管理を別事業者へ移すこと。レジストラ側の設定と一致していないと名前解決が壊れる。

SOA Start Of Authority(ゾーンの管理情報)

ゾーンの管理元・シリアル番号・各種タイマーをまとめた1件の管理票。

値の例 example.com. SOA ns1.example.com. admin.example.com. 2026060901 7200 3600 1209600 3600

ゾーンに必ず1つだけ。値はプライマリ NS / 管理者メール / シリアル / リフレッシュ / リトライ / 期限 / 最小 TTL(ネガティブキャッシュ)の順。ハマりどころ=レコードを直したら必ずシリアル番号を増やす(増やさないとセカンダリに伝わらない)。

PTR Pointer(逆引き:IP → 名前)

IP アドレスから名前を引く「逆引き」用。A/AAAA の逆方向。

値の例 34.216.184.93.in-addr.arpa. PTR example.com.

通常の「名前→IP」とは逆に「IP→名前」を返す。メールサーバの送信元が逆引きできるかをスパム判定に使う運用が多い。ハマりどころ=逆引きゾーン(in-addr.arpa / ip6.arpa)は IP の保有者(多くは ISP / クラウド事業者)側でしか設定できないことが多い。

SRV Service(サービスの場所=ホスト+ポート)

特定サービスが「どのホストの何番ポートか」をまとめて示す。

値の例 _sip._tcp.example.com. SRV 10 60 5060 sip.example.com.

名前は _サービス._プロトコル.ドメイン の形。値は 優先度 / 重み / ポート / ホスト名 の順。SIP・XMPP・Microsoft 365 の自動構成などで使う。ハマりどころ=アンダースコア始まりの名前と、ポート番号まで含む点を忘れがち。

CAA Certification Authority Authorization(証明書の発行許可)

このドメインの SSL/TLS 証明書を出してよい認証局(CA)を限定する。

値の例 example.com. CAA 0 issue "letsencrypt.org"

「この CA 以外はうちの証明書を発行するな」という宣言で、誤発行・不正発行を防ぐ。値は フラグ / タグ(issue, issuewild, iodef)/ 値。ハマりどころ=設定し忘れた CA で取得しようとすると証明書発行が拒否される。

ALIAS / ANAME (参考)ルートでも使える CNAME 風レコード 参考・独自拡張

ゾーン頂点(ルート)を別名のように外部ホスト名へ向けたいときの代替。

値の例 example.com. ALIAS target.cdn-provider.net.

標準の DNS レコードではなく一部の DNS 事業者の独自拡張。CNAME がルートに使えない問題を回避するため、権威サーバ側が裏で対象名を引いて A/AAAA を返す仕組み。事業者ごとに名前(ALIAS / ANAME / CNAME flattening 等)も挙動も違うので、使う前に提供元の仕様を確認する。

そもそも DNS とは

「example.com」という名前を、機械が使う番号に変える、インターネットの電話帳。

DNS は Domain Name System(ドメインネームシステム) の略です。人は覚えやすい名前でサイトを探しますが、機械同士の通信は IP アドレスという数字で行います。その名前から数字を教えてくれる仕組みが DNS です。スマホの連絡先に名前で登録しておけば、電話番号を覚えなくても電話できるのと同じです。

電話帳の役目は世界中の DNS サーバーが分担していて、ドメインの持ち主が「この名前はこの IP」「このドメインのメールはここへ」といった情報(レコード)を登録します。レコードには IP アドレスのほかに、メールの届け先や、持ち主であることを示す文字列も入ります。

どこで・どんな場面で使うか

  • サイトを公開・引っ越しするとき

    ドメインを取ったら、サーバーの IP を指すレコードを登録して初めて、名前でサイトが開けます。

  • メールを設定するとき

    メールの届け先や、なりすまし対策の設定も DNS に書きます。

  • 各種サービスの所有確認を求められたとき

    「この文字列を DNS に追加してください」と言われるのは、そのドメインの持ち主であることを確かめるためです。

  • 障害対応で「名前が引けない」とき

    サイトに繋がらない原因が、サーバー側なのか名前の解決なのかを切り分けるために確認します。

  • 基本情報・応用情報などの資格

    DNS の仕組みやレコードの役割は、ネットワーク分野の定番です。

知らないと何が困るか

  • 設定を変えても反映されない理由が分からない。古い答えがしばらく使い回されることを知らないと、直したのに直らないと混乱します。
  • メールが届かない原因に気づけない。メールのトラブルは DNS の設定が原因のことが多く、見る場所を知っているかで解決の速さが変わります。
  • 誤った削除でサイトやメールが止まる。レコード1行の消し忘れ・消しすぎが、サイトとメールの停止につながります。

上の早見表で、A や MX など気になるレコードを引いて、何を書く場所なのか確かめてみてください。

全種類の早見表

DNSレコードの種類 一覧表(11種)

種類 正式名 役割(ひとこと)
A Address(IPv4 アドレス) ドメイン名を IPv4 アドレスに対応づける。最も基本のレコード。
AAAA クアッドエー(IPv6 アドレス) ドメイン名を IPv6 アドレスに対応づける。A の IPv6 版。
CNAME Canonical Name(別名 → 正式名) ある名前を「別の名前の別名」として、本名(正式名)へ転送する。
MX Mail eXchanger(メール宛先サーバ) そのドメイン宛のメールを「どのサーバが受け取るか」を示す。
TXT Text(自由なテキスト) ドメインに任意の文字列を持たせる。認証・所有確認の置き場。
NS Name Server(権威サーバの委任) このゾーンの「正式な回答者(権威 DNS サーバ)」を指し示す。
SOA Start Of Authority(ゾーンの管理情報) ゾーンの管理元・シリアル番号・各種タイマーをまとめた1件の管理票。
PTR Pointer(逆引き:IP → 名前) IP アドレスから名前を引く「逆引き」用。A/AAAA の逆方向。
SRV Service(サービスの場所=ホスト+ポート) 特定サービスが「どのホストの何番ポートか」をまとめて示す。
CAA Certification Authority Authorization(証明書の発行許可) このドメインの SSL/TLS 証明書を出してよい認証局(CA)を限定する。
ALIAS / ANAME (参考)ルートでも使える CNAME 風レコード ゾーン頂点(ルート)を別名のように外部ホスト名へ向けたいときの代替。

やりたいことから逆引き

Webサイトを公開したい・移転したい
見るのは A(IPv4)と AAAA(IPv6)。CDNを使うなら CNAME。
メールが届かない・迷惑メール扱いされる
宛先は MX、送信元の証明(SPF/DKIM/DMARC)は TXT。詳しくはメール認証を整える。
www あり/なしを同じ場所に向けたい
www 側を CNAME で本名へ。ドメイン直下(apex)に CNAME は置けないので ALIAS/ANAME か A を使う。
サービスの所有権確認を求められた
Google や各種クラウドの「TXT レコードを追加してください」は TXT に指定の文字列を貼るだけ。
DNSサーバー自体を引っ越したい
ドメインの管理を委ねる先を示す NS。切替前に TTL を短くしておくのが定石。
証明書を勝手に発行されたくない
発行を許可する認証局を CAA で宣言できる。

よくある誤解・3つ

DNS は「浸透」しない。キャッシュが TTL の間だけ残るだけ。

  1. 1

    TTL = 答えをキャッシュに残してよい秒数

    各レコードには TTL(例: 3600 秒)が付いていて、キャッシュ DNS はその秒数のあいだ答えを使い回します。短くすると変更が早く反映される代わりに、権威サーバへの問い合わせが増えます。切替を予定しているなら、事前に TTL を短くしておくのが定石。

  2. 2

    「浸透(伝播)待ち」は基本ない

    レコードを変えても世界中にじわじわ広がるわけではありません。権威サーバの答えは変えた瞬間から正しい新しい値です。新旧が混ざって見えるのは、各キャッシュ DNS が古い答えを TTL の間だけ握っているから。だから待つべきは「浸透」ではなく「古い TTL が切れる」こと。

  3. 3

    A レコードが土台。多くは結局そこへ行き着く

    CNAME は別名を本名へ、MX はメール宛先のホスト名を指すだけで、最終的にはどこかの A(または AAAA)=IP に解決されて初めて通信できます。「名前 → … → IP」の鎖の終点が A/AAAA、と覚えると種類の関係が見通せます。

⚠ 早見表の注意

値の例は形を伝えるためのサンプルです。実際の値は契約している DNS 事業者の管理画面や、各サービスが案内する設定値に従ってください。表記(末尾ドットの有無・引用符・優先度の書き方など)は事業者ごとに微妙に異なります。

🔒 このページは静的な早見表と図解だけで、外部の DNS リゾルバへ実際の問い合わせは送りません(送信ゼロ)。検索フィルタもすべてこの端末の中で動いています。

このツールは、ネットワーク全体図のここ

  1. 自分の端末
  2. 家・会社の中
  3. 出入口
  4. 建物の外
  5. 相手のサーバー
  6. データセンター
  7. 見る・動かす

相手のサーバー側(サーバー)— URL の名前から、相手の住所(IP アドレス)を調べる電話帳の話です。

相手のサーバー側は、訪ねた先の会社の窓口のような場所です。OSI では第7層(アプリケーション)。

「ブラウザで URL を打ってからページが出るまで」の 3 番目(DNS で相手の住所を聞く)で活躍します。

前の段: DHCP 次の段: MACアドレス

このページに出てくる略語(12語)
  • DNS (Domain Name System) — ドメイン名(example.com)から IP アドレスを調べる電話帳の仕組み
  • FQDN (Fully Qualified Domain Name) — www.example.com のように、省略せず最後まで書いたドメイン名
  • TLD (Top-Level Domain) — .com や .jp のように、ドメイン名のいちばん右の部分
  • TTL (Time To Live) — DNS の答えを控えておいてよい時間(秒)
  • NS (Name Server) — そのドメインの情報を持っている DNS サーバーを指す記録
  • MX (Mail Exchange) — そのドメイン宛のメールの受け取り先を指す記録
  • CNAME (Canonical Name) — 「この名前は、あの名前の別名」と指す記録
  • PTR (Pointer) — IP アドレスから名前を逆引きする記録
  • TXT (Text) — 文字列を置いておける記録。SPF などの札に使う
  • AAAA (IPv6 Address record) — 名前から IPv6 アドレスを答える記録
  • DoH (DNS over HTTPS) — DNS の問い合わせを HTTPS に包んで暗号化する方式
  • SIP (Session Initiation Protocol) — IP 電話で、通話を始める・終えるための決まりごと

ネットワークの略語をすべて見る

ネットワークの全体図を見る

このツールについて

DNS の主要なレコード(A・AAAA・CNAME・MX・TXT・NS・SOA・PTR・SRV・CAA…)が、それぞれ何のためのもので、どんな値を書き、どこでハマりやすいかを並べた早見表です。名前解決の流れも図で追えます。なお、ここでは実際の問い合わせ(dig / nslookup 相当)はしません。外部の DNS サーバに送ってしまうため、しくみの『読み方』だけに徹します(送信ゼロ)。

DNSレコードの種類ごとの意味・値の書き方・つまずきを、検索付き早見表で。名前解決の流れも図で追えます。dig/nslookup相当の実問い合わせはしません(送信ゼロ)。

🔰 かんたんに言うと

ドメイン名(example.com)を機械用の住所(IPアドレス)に変える、インターネットの「電話帳」のしくみと用語です。

主な機能

  • 主要レコード11種を検索フィルタ付きで早見(A/AAAA/CNAME/MX/TXT/NS/SOA/PTR/SRV/CAA)
  • 各レコードに用途・値の例・ハマりどころを併記
  • 名前解決の流れ(あなた→キャッシュ→ルート→TLD→権威→IP)を図解
  • TTL・キャッシュ・浸透(伝播)の誤解を解説
  • 送信ゼロ=外部リゾルバへ実問い合わせをしない

📖 このツールで使う用語

用語集トップへ →

分からない用語があれば、クリックして解説をご覧ください。

よくある質問

Q. このツールで実際にドメインのDNSを引けますか?

A. いいえ。totonoe.techは送信ゼロのため、dig/nslookup相当の問い合わせ機能はあえて付けていません(問い合わせは外部DNSへ通信が出るため)。意味・値の書き方・ハマりどころの早見に徹しています。

Q. CNAMEをルートドメイン(example.com自体)に使えないのはなぜ?

A. ゾーン頂点にはSOAやNSが必ず同居し、CNAMEは同じ名前に他レコードを共存させられない決まりのためです。回避には一部事業者のALIAS/ANAME等の独自拡張を使います。

Q. MXレコードの先頭の数字は何ですか?

A. 優先度です。小さいほど優先で、複数書くと冗長化できます。MXの値はIPではなくホスト名で、その名前は別途A/AAAAで引ける必要があります(CNAME不可)。

Q. SPF・DKIM・DMARCはどのレコードですか?

A. いずれもTXTレコードに書きます。1文字列は255バイト上限のため、長いDKIM公開鍵は分割して書きます。引用符の付け忘れに注意。

Q. DNSの変更が「浸透」するのを待つ必要はありますか?

A. 基本ありません。権威サーバの答えは変えた瞬間から正しい値です。新旧が混ざるのは各キャッシュDNSが古い答えをTTLの間だけ握っているから。待つべきは「古いTTLが切れる」ことです。

Q. TTLはどう設定すればいいですか?

A. TTLは答えをキャッシュに残してよい秒数です。短いほど変更が早く反映され、権威への問い合わせは増えます。切替予定があるなら事前にTTLを短くしておくのが定石です。

入力値はURLの「#」以降に入るためサーバーには送信されません。リンクを開くと同じ状態を復元します。

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このツールの解説記事

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