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経営を整える

中級

損益分岐点(BEP)を整える。

= 何個・いくら売れば黒字になるか

損益分岐点が初めての方は、先に そもそも損益分岐点とは・どんな場面で使うか をどうぞ。

アニメで見る — 損益分岐点(BEP)のしくみ 開くと1ステップずつ動きます
🛒

1個の売上

売価

🛒 売価 500円
➖ 変動費 200円
🟩

限界利益

売価 − 変動費

🟩 限界利益 300円
💰 ここから先は利益
🔋

固定費メーター

回収していく

🕳️ 固定費 60万円(穴)
🟩 回収ぶん
✅ 損益分岐点(トントン)

STEP 1

※ イメージ図です。下の入力欄で、あなたの数字の損益分岐点を計算できます。

入力(3 つ + 営業日数)

これだけ売ればトントン(赤字にならない)

1 日あたり

—

個・人 / 日

そもそも損益分岐点とは

「売上がいくらあれば赤字を脱するか」を示す、黒字と赤字の境目。

損益分岐点(BEP:Break-Even Point)は、売上と費用がちょうど同じになり、利益が 0 円になる売上(または販売数)のことです。これより売れれば黒字、届かなければ赤字になります。お店で言えば、「家賃や人件費を払い終えて、ようやく手元に1円も残らないところまで来た日」のイメージです。

費用を、売上に関係なく毎月かかる固定費(家賃・人件費など)と、売れた分だけ増える変動費(原価・仕入など)に分けて考えるのがコツです。1個売るごとに残る「売価 − 変動費」(限界利益)で固定費を埋めていき、埋まりきった点が損益分岐点です。過去の損益を眺めるだけでなく、これから先の売上目標を決めるための見方です。

どこで・どんな場面で使うか

  • 開業・創業の事業計画を作るとき

    「月に何個売れれば食べていけるか」を、融資の相談前に数字で語れるようにします。

  • 値下げやセールを考えるとき

    売価を下げると損益分岐点がどう動くかを先に見て、「安売りで忙しいだけ」を避けます。

  • 固定費が増える投資の前

    店舗の増床、人の採用、設備の導入で、あと何個多く売る必要があるかを確かめます。

  • 営業目標・予算を決めるとき

    営業担当に「最低ここまで」のラインを示し、目標の根拠を説明します。

  • 銀行・出資者への説明

    返済や投資を回収できる販売数の目安を、勘ではなく計算で示します。

知らないと何が困るか

  • どれだけ売れば黒字かが分からない。数字の根拠なく値下げや増員をすると、気づいたときには売っても売っても赤字、という状態になりかねません。
  • 費用の分け方を間違える。固定費の中身と変動費の分け方があいまいだと、目標とする販売数がずれて、計画が現実と合わなくなります。
  • 余裕のなさに気づけない。売上が減ったときにどれだけ耐えられるか(安全余裕率)が見えず、手を打つのが遅れます。

上のツールに売価・変動費・固定費を入れて、あなたの商売の損益分岐点を確かめてみてください。

使い方

BEP は「最初の質問」に答える。

  1. Q

    「あと何個売れば黒字になる?」

    これが BEP。固定費 ÷(売価 − 変動費)= BEP 販売数。「1 個売るごとに何円残るか(限界利益)」で固定費を割れば、固定費を回収するまで何個必要かが出ます。

  2. Q

    「値下げしたら BEP はどう動く?」

    売価を下げると限界利益が小さくなるので、BEP は急激に上がります。10% 値下げで BEP が 1.5 倍になることも珍しくない。逆に固定費を 10% 削減すれば BEP は 10% だけ下がる、という非対称性が見えてきます。

  3. Q

    「今の販売数は安全圏?」

    実績販売数を入れると安全余裕率(実績が BEP からどれだけ離れているか)が出ます。安全余裕率 30% なら「売上が 30% 落ちても赤字にならない」体力。10% を切ると要注意。

補足:固定費と変動費の見極めが命

多くの経営者がつまずくのは「正社員の給料は固定費?」「歩合給は変動費?」のような費用の分類。原則:「販売数に比例するか」で判定。アルバイトの時給を「売れた分だけシフトを入れる」運用なら変動費寄り、「売れなくても出勤している」なら固定費。実態に合わせて分類しないと BEP がズレます。

このツールについて

売価・変動費・固定費を入れると、損益分岐点の販売数・売上高がリアルタイムで出ます。値下げシミュレーション、安全余裕率、限界利益率まで、創業期の価格設定で迷う数字を 1 画面に。

売価・変動費・固定費を入れると 損益分岐点の販売数・売上高 がリアルタイムで出る。かんたんモードは「1 日何個売ればOK」だけに集約。

🔰 かんたんに言うと

「何個売れば赤字を抜けて黒字になるか(損益分岐点)」を計算します。

主な機能

  • かんたん/くわしくの2モード
  • BEP 販売数・売上高の自動計算
  • 「1 日あたり何個・いくら」に分解
  • 損益分岐点グラフ(売上線 × 総費用線の交点)
  • 限界利益率・安全余裕率の表示

よくある質問

Q. BEP(損益分岐点)の計算式は?

A. BEP 販売数 = 固定費 ÷ 限界利益(売価 − 変動費)。1 個売るごとに「売価 − 変動費」だけが固定費の回収&利益に向かうので、固定費総額をこの「単位あたり限界利益」で割れば、固定費を回収しきるまで何個必要か(= 損益分岐点)が出ます。売上ベースなら BEP 売上高 = 固定費 ÷ 限界利益率。

Q. 固定費と変動費はどう見分ける?

A. 「販売数に比例するか」で判定します。①変動費:原材料費・仕入・販売手数料・歩合給など(売れた分だけ増える)。②固定費:家賃・正社員給料・通信費・保険料・減価償却費など(売れなくても発生)。境界の曖昧な費目(電気代・アルバイト時給など)は実態で判断。例えば「売上に応じてシフトを増減する」運用なら変動費寄り、「固定シフトで売れなくても出勤」なら固定費。

Q. 「限界利益」と「粗利」は同じ?

A. 違います。①限界利益 = 売価 − 変動費(販売数依存の利益、BEP の基礎)。②粗利(売上総利益) = 売上高 − 売上原価(PL の最初の利益、会計上の概念)。製造業では「製造原価」が変動費と固定費の混合になるため、粗利は限界利益より小さいことが多い。BEP 計算では必ず「限界利益」を使います(粗利では誤算)。

Q. 値下げと固定費削減、どちらが BEP を下げる?

A. 非対称です。固定費 10% 削減 → BEP も約 10% 下がる(線形)。一方、売価 10% 値下げ → 限界利益が(売価-変動費)から(売価×0.9 - 変動費)へ大幅縮小し、BEP は 30〜50% 上がることも珍しくない。「値下げで売上は伸びるが BEP も激しく上がる」のが盲点で、安易な値下げ戦略の失敗パターンです。逆に「値上げできるなら少額でも限界利益が大きく改善する」。

Q. 安全余裕率って?

A. 安全余裕率 = (実績売上 − BEP 売上) ÷ 実績売上 × 100。「売上が何%まで落ちても赤字にならないか」の体力指標。目安は ①30% 以上:十分な体力(景気変動に耐えられる)、②10〜30%:標準(健全だが油断禁物)、③10% 未満:要注意(小幅な売上減で赤字転落)、④マイナス:既に赤字。創業期は 10% 切ることが多く、これを 30% に持っていくのが安定軌道。

Q. なぜ「変動費率が高い業態」は BEP が遠い?

A. 限界利益率(1 − 変動費率)が小さくなるから。例:原価率 80% の業態は限界利益率 20%、固定費 100 万円なら BEP 売上 500 万円。原価率 30% の業態なら限界利益率 70%、同じ固定費でも BEP 売上は 143 万円で済みます。変動費率の高い業態(薄利多売型)は固定費に厳しく、SaaS / コンサル等の低変動費型は固定費に寛容、という構造的な違い。

Q. 入力データはサーバに送られますか?

A. いいえ。すべてあなたのブラウザ内で計算します。売価・変動費・固定費・実績販売数のいずれも外部送信なし、ログ・保存・トラッキング一切なし。経営の機密数字を入れても安全です。

入力値はURLの「#」以降に入るためサーバーには送信されません。リンクを開くと同じ状態を復元します。

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