ネットワークを整える
中級IPv6を整える。
= IPv6アドレスの短縮⇔完全展開と種別の判定
ネットワークのどこの話? 家や会社の中(LAN)でも、インターネットでも使う「住所」の話で、IPv4 と同じ OSI 参照モデルの第3層(ネットワーク層)にあたります(IPv4 アドレス)。
IPv6 が初めての方は、先に そもそも IPv6 とは・どんな場面で使うか をどうぞ。
アニメで見る — IPv6 の短くする 2 つのルール 開くと1ステップずつ動きます
完全展開
各グループ4桁
先頭ゼロ省略
グループごと
短くなった
読みやすく
0 が続く所
0:0:0:0…
:: でまとめる
1 回だけ
完成
RFC5952
STEP 1
※ イメージ図です。下の入力欄で、実際のアドレスを 完全展開 ⇔ 短縮 で見くらべられます。
プレフィックス長(ネットワーク部の長さ)
プリセット例
— 人が読み書きする普段の形。:: と先頭ゼロ省略でいちばん短く。
— 省略を一切しない形。ツールや設定ファイルの照合・grep に便利。
標準的な IPv6 では 前半 64bit がネットワーク部(プロバイダや組織が割り当て)、後半 64bit が機器ごとの IDです。上のプレフィックス長ボタンで区切り位置を変えると、強調するネットワーク部が変わります。
この長さでのネットワークアドレス
— そもそも IPv6 とは
IPv4 の住所が足りなくなる時代に向けた、新しい住所の仕組み。
IPv6は Internet Protocol version 6 の略で、ネットワーク上の機器に付ける住所(IPアドレス)の新しい規格です。従来の IPv4 は住所が足りなくなってきたため、桁数をはるかに増やした IPv6 が作られました。
身近なたとえでいえば、町の番地を「◯丁目◯番」から、もっと細かく大量に振れる形式に作り直したようなものです。見た目は長い英数字ですが、ルールは決まっていて、読み方さえ分かれば怖くありません。
どこで・どんな場面で使うか
-
家庭の光回線・インターネット接続
プロバイダや回線の契約によっては IPv6 でもつながります。ルーターの設定画面に長い IPv6 アドレスが表示されることがあります。
-
スマホ・携帯回線
携帯各社のネットワークでも IPv6 が使われており、知らないうちに利用していることがあります。
-
Web サイトやサーバーの運用
サイトを IPv6 でも見られるようにするには、DNS に AAAA レコードを登録し、サーバーも IPv6 に対応させます。
-
ネットワーク機器の設定・確認
ipconfig や ping などのコマンドの出力に IPv6 アドレスが並ぶので、読めないと状況の確認が止まります。
-
資格試験
CCNA では IPv6 のアドレス表記や種類が問われ、基本情報技術者試験でも用語として出てきます。
知らないと何が困るか
- アドレスの表記が読めない。コロンで区切られた長い英数字を見ても、同じアドレスの別表記だと気づけず、設定やログの突き合わせで間違えます。
- 「つながらない」を IPv4 だけで調べてしまう。今は IPv4 と IPv6 の両方が使われている環境が多く、片方だけ見ていると原因を見逃します。
- 設定ミスを見つけにくい。ファイアウォールや DNS の設定に IPv6 が絡むと、短縮表記の理解がないと、書いてあることの意味を確かめられません。
上のツールに IPv6 アドレスを入れて、完全な形と短い形の行き来を試してみてください。
IPv6 の読み方・4つ
長く見えても、ルールは「ゼロを省く」だけ。
- 1
16進4桁 × 8 グループ(128bit)
IPv6 は 16進数4桁のグループをコロン区切りで8個並べたもの。合計 128bit で、IPv4(32bit)よりはるかに広い住所空間です。
- 2
先頭ゼロは省ける/:: は1回だけ
各グループの先頭の 0 は省略(0db8→db8)。さらに連続する 0 のグループを1か所だけ
::にまとめられます。:: を2回使うと位置が曖昧になるため禁止です。同じ長さの 0 連が複数あるときは左側を選びます(RFC5952)。 - 3
前半=ネットワーク/後半=機器のID
よくある
/64では、前半64bit がネットワーク部(住所の「町名」)、後半64bit がインターフェースID(その中の機器)。IPv4 のサブネットと同じ「どこのネットワークか/その中の何番か」という分け方です。 - 4
先頭を見れば種別が分かる
::1=自分自身、::=未指定、fe80::/10=同一リンク内、fc00::/7=組織内private、2000::/3=インターネット用、ff00::/8=マルチキャスト。先頭の数文字で役割の見当がつきます。
🔒 変換・判定はすべてあなたのブラウザの中(純JavaScript)で完結します。入力したアドレスはサーバには送られません(送信ゼロ)。文書例には 2001:db8::/32 を使っています。
📘 CCNA ではここが問われる(200-301 v1.1・Network Fundamentals/IP Connectivity)
- IPv6 アドレスは128ビット。16ビットずつ8グループに分け、16進で書く。省略は「各グループの先頭のゼロを消す」と「ゼロが続く部分を :: にする(1アドレスに1回だけ)」
- アドレスの種類:グローバルユニキャスト(2000::/3)、ユニークローカル(FC00::/7)、リンクローカル(FE80::/10)、マルチキャスト(FF00::/8)、エニーキャスト、ループバック(::1)
- IPv6 にブロードキャストはなく、マルチキャストが代わりをします
- Modified EUI-64:MAC アドレスの真ん中に FFFE を入れ、U/L ビットを反転して、インターフェース ID(後ろ64ビット)を作る方法(MAC アドレス)
- 設定と確認:
ipv6 unicast-routing、ipv6 address 2001:db8:1::1/64、show ipv6 interface brief、show ipv6 route
IPv4 との違いを見比べたいときは IPv4 アドレス へ。
たとえると
IPv4 の住所は約43億個で、足りなくなってきました。電話番号が足りなくなって桁数を大きく増やしたのが IPv6 です(128ビット)。パソコンもスマホも家電も、ひとつずつ別の番号を配れるほど広い番号表になっています。長くて読みにくいので、ゼロが続く部分を「::」で省略して書きます。
このツールは、ネットワーク全体図のここ
- 自分の端末
- 家・会社の中
- 出入口
- 建物の外
- 相手のサーバー
- データセンター
- 見る・動かす
自分の端末(PC・スマホ)— 住所が足りなくなった IPv4 の次の、長い新しい住所(IPv6)の話です。
自分の端末は、手紙を書いて出す、自分の机のような場所です。OSI では第3層(ネットワーク)。
通信の旅の途中には出てきませんが、旅の全体を支える道具です。
このページに出てくる略語(6語)
- IPv6 (Internet Protocol version 6) — 128ビットで書く、IPv4 の次の長い住所。住所が足りなくなる問題を解く
- ULA (Unique Local Address) — IPv6 で、社内だけで使う住所(IPv4 のプライベート IP に近い)
- EUI-64 (Extended Unique Identifier) — MAC アドレスから 64 ビットの番号を作り、IPv6 の住所の後半に使う方法
- SLAAC (Stateless Address Autoconfiguration) — IPv6 で、DHCP に頼らず端末が自分で住所を作る仕組み
- NDP (Neighbor Discovery Protocol) — IPv6 で、隣の機器を探して MAC アドレスを調べる決まりごと(ARP の役目)
- AAAA (IPv6 Address record) — 名前から IPv6 アドレスを答える記録
このツールについて
IPv6アドレスを、機械向けの「完全展開(各グループ4桁)」と、人が書く「短縮表記(:: と先頭ゼロ省略)」で行き来できる道具です。前半=ネットワーク/後半=機器のID を色分けし、ループバックやリンクローカルなどの種別も一言で判定します。入力はこの端末から一切出ません(送信ゼロ)。
IPv6を 完全展開 ⇔ 短縮(:: と先頭ゼロ省略・RFC5952) で相互変換&コピー。前半=ネットワーク/後半=機器IDを色分けし、`::1`・`fe80::/10`・`2000::/3` 等の種別も判定。送信ゼロ。
🔰 かんたんに言うと
住所(IPアドレス)が足りなくなって作られた、新しくて長い住所です。長い表記を短く整えます。
主な機能
- 完全展開 ⇔ RFC5952短縮 の相互表示(両方コピー)
- 128bitを前半=ネットワーク/後半=インターフェースIDで色分け
- プレフィックス長(/32〜/128)切替でネットワーク部を強調
- ループバック/リンクローカル/ユニークローカル/グローバル/マルチキャスト判定
- 不正入力はやさしくエラー・送信ゼロ
よくある質問
Q. IPv6アドレスはなぜあんなに長いのですか?
A. 128ビット(16進4桁×8グループ)で、住所空間がIPv4の約7.9×10²⁸倍あります。枯渇しないよう最初から大きく取ってあります。
Q. 「::」は何回でも使えますか?
A. いいえ、1アドレスにつき1回だけです。2回使うと「どこに0が何個入るか」が決まらず復元できなくなるためです。
Q. 2001:db8::1 と 2001:0db8:0000:…:0001 は同じですか?
A. 同じです。前者は短縮、後者は完全展開で、表記が違うだけで指すアドレスは一致します。
Q. 先頭ゼロは消せるのに、なぜ途中や末尾の0は消えないのですか?
A. 省略できるのは各グループの「先頭の0」だけです(0db8→db8)。途中・末尾の0を消すと桁数が変わり、別の値になってしまいます。
Q. /64 の前半と後半は何が違うのですか?
A. 標準では前半64ビットがネットワークプレフィックス(どのネットワークか)、後半64ビットがインターフェースID(その中の機器)です。
Q. fe80:: で始まるアドレスは何ですか?
A. リンクローカル(fe80::/10)です。同じLANセグメント内だけで有効でルーターを越えません。各機器が自動で必ず1つ持ちます。
Q. 入力したアドレスはどこかに送られますか?
A. いいえ。変換・判定はすべてブラウザ内の純JavaScriptで完結し、サーバには一切送信されません(送信ゼロ)。
入力値はURLの「#」以降に入るためサーバーには送信されません。リンクを開くと同じ状態を復元します。
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このツールの解説記事
この内容は、研修でも扱っています
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