ネットワークを整える
中級ルーティングを整える。
= 宛先IPが「どの経路」に届くかを、最長一致の照合過程ごと見る
宛先IPを1つ入れると、ルータが持つ複数の経路情報の中から『どの行が採用されるか』を、照合の過程ごと見せます。ルーティングの核心は最長一致(ロンゲストマッチ)。/24 は /8 より具体的だから勝つ——その理屈を目で確認できます。入力はこの端末から一切出ません(送信ゼロ)。
🔰 かんたんに言うと
郵便局の仕分けと同じで、宛先に「いちばん詳しく当てはまる行き先メモ」を選んで転送します。そのメモの選ばれ方が見えるページです。
TLDR — 30秒で分かる
宛先IPを入れると最長一致(ロンゲストマッチ)で選ばれる行が光る。/24は/8より具体的だから勝つ。AD値(直結0/スタティック1/OSPF110)の優先順位も体験。
主な機能
- 固定6行のルーティングテーブルに対する最長一致の照合過程を可視化
- 4つのプリセット宛先IPで即体験
- AD値早見表+同一プレフィックス間の競合体験
- スタティック/OSPFの違いとデフォルトルートの意味
- 片道ルーティング等ありがち失敗の解説
- 送信ゼロ(全てブラウザ内計算)
プリセット例
| 宛先ネットワーク | プレフィックス長 | ネクストホップ | 情報源 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| 0.0.0.0 | /0 | ISP | スタティック | — |
| 10.0.0.0 | /8 | 本社 | OSPF | — |
| 10.1.0.0 | /16 | 支社A | OSPF | — |
| 10.1.2.0 | /24 | 支社A-2F | スタティック | — |
| 172.16.0.0 | /16 | DC | OSPF | — |
| 192.168.1.0 | /24 | Connected | 直結 | — |
採用された経路(最長一致)
—
💡 /24 は /8 より具体的なので勝つ——プレフィックス長が長いほど「範囲が狭く、より正確に宛先を言い当てている」経路とみなされます。ルータは一致するすべての行の中から、この最も具体的な行を選びます。
| 情報源 | AD値 |
|---|---|
| 直結 | 0 |
| スタティック | 1 |
| OSPF | 110 |
| RIP | 120 |
AD値は「その情報源をどれだけ信頼するか」の目安。数字が小さいほど信頼度が高いため優先されます(直結 0 が最強、スタティック 1、OSPF 110、RIP 120 の順)。
例:10.1.2.0/24 という同じプレフィックス・同じ長さを、スタティックとOSPFの両方が知っていたら?
| 宛先ネットワーク | 情報源 | AD値 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 10.1.2.0/24 | スタティック | 1 | — |
| 10.1.2.0/24 | OSPF | 110 | — |
スタティックと動的・3つの理解
手で書くか、自動で学ぶか。行き先が分からなければ、ひとまずISPへ。
- 1
スタティックルート=手で書く、OSPF=リンク状態を交換して自動で学ぶ
スタティックルートは管理者が1行ずつ設定する経路。小規模で経路が変わらないネットワーク向きで、AD値が低く(1)優先されやすい反面、回線障害があっても自動では迂回してくれません。OSPFはルータ同士が「リンク状態(つながり方)」の情報を交換し合い、最適な経路を自動計算するダイナミックルーティング。トポロジが変わっても自動で経路を学び直します。
- 2
デフォルトルート「0.0.0.0/0」=行き先が分からなければISPへ
ルーティングテーブルのどの行にも一致しない宛先(例:8.8.8.8 のようなインターネット上のアドレス)は、最終手段として 0.0.0.0/0(デフォルトルート)に流されます。プレフィックス長が0=「どんなIPにも一致するが、最も曖昧な行」なので、他に具体的な一致がなければ必ずこれが最長一致になり、ISP方向へ送られます。
- 3
ありがちな失敗:片道ルーティングとデフォルトルート忘れ
①戻りの経路がない「片道ルーティング」——行きのルータには経路を書いたのに、戻り側のルータに宛先への経路を書き忘れると、パケットは届いても応答が返らず「繋がらない」ように見えます。通信は往復(行き+帰り)で経路が要ることを忘れずに。
②デフォルトルートの書き忘れ——自社ネットワーク宛の経路だけ書いて満足すると、インターネットなど「テーブルにない宛先」への通信がすべて失敗します。エッジルータには必ずデフォルトルートを。
ルーティング(最長一致・AD値・スタティック/ダイナミック)は CCNA 出題範囲「IP Connectivity」の中心テーマで、6分野中もっとも配点比率が高い領域のひとつです。計算はすべてあなたのブラウザの中(純JavaScript)で完結し、入力はサーバへ送信されません(送信ゼロ)。
よくある質問
Q. 「最長一致(ロンゲストマッチ)」とは何ですか?
A. 宛先IPが複数の経路に一致する場合、プレフィックス長が最も長い(=最も具体的な)経路が優先されるルーティングの基本ルールです。10.1.2.5宛は/8にも/16にも/24にも一致しますが、最も具体的な/24が選ばれます。
Q. なぜ/24は/8より優先されるのですか?
A. プレフィックス長が長いほど範囲が狭く、宛先をより正確に言い当てているためです。/8は1600万個超のアドレスを含む広い範囲、/24は256個だけの狭い範囲=より的確な情報として扱われます。
Q. AD値(アドミニストレーティブディスタンス)とは?
A. 経路の「情報源をどれだけ信頼するか」の数値です。小さいほど優先され、直結(0)>スタティック(1)>OSPF(110)>RIP(120)の順です。プレフィックス長が同じ場合にのみ比較されます。
Q. 最長一致とAD値、どちらが先ですか?
A. 最長一致が最優先です。プレフィックス長が異なる経路同士はADに関係なく長い方が勝ちます。ADは長さが同じときの次点の判断基準です。
Q. スタティックルートとOSPFの違いは?
A. スタティックは管理者が手で書く経路でシンプルですが変化に自動対応しません。OSPFはルータ同士が情報交換して自動計算する動的ルーティングで、障害時も経路を学び直します。
Q. デフォルトルート(0.0.0.0/0)は何のため?
A. どの行にも一致しない宛先を送る「最終手段」です。すべてのIPに一致しますが最も曖昧なので、他に一致がないときだけ選ばれます。書き忘れると外部への通信が全滅します。
Q. つながらないとき、ルーティングで多い原因は?
A. ①戻りの経路がない「片道ルーティング」(行きは届くが応答が帰れない)②デフォルトルートの書き忘れ、が代表です。通信には行きと帰りの両方の経路が必要です。
入力値はURLの「#」以降に入るためサーバーには送信されません。リンクを開くと同じ状態を復元します。
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