ネットワークを整える
中級サブネット設計を整える。
= 1つのアドレス帯を、必要な台数ぶんにちょうどよく分ける
ネットワークのどこの話? 家や会社の中(LAN)で、ネットワークをどう区切るかを決める設計の話です。OSI 参照モデルでは第3層(ネットワーク層)にあたり、部署ごとの区切りは VLAN と組み合わせて使うことが多くなります。
サブネットが初めての方は、先に そもそもサブネットとは・どんな場面で使うか をどうぞ。
アニメで見る — 1つの町を、必要な大きさへ小さく割る(VLSM) 開くと1ステップずつ動きます
1つのブロック
192.168.1.0/24(256アドレス)
必要な大きさで分割
大きい順に詰める
可変長サブネット
ムダなく割り当て
STEP 1
※ イメージ図です。下の入力欄で、実際のブロックを必要ホスト数から自動分割できます。
🧭 1つの CIDR を詳しく調べたい(ネットワーク/ブロードキャスト/2進表記など)なら ネットワークアドレスを整える へ。このページは 複数サブネットの設計(VLSM 分割) と マスクの早見 に特化しています。
プリセット例
ベースブロックのどこを使ったか(幅=アドレス数に比例)
並びは「必要ホスト数の大きい順」に詰めています(断片化しにくい教科書的な VLSM の手順)。各ブロックは自分のサイズの境界に揃えて配置します。
サブネットマスク
—
ワイルドカード
—
ブロックサイズ
—
使えるホスト数
—
マスクを2進で見る — 1 が並ぶ部分がネットワーク部
早見表
| CIDR | サブネットマスク | ワイルドカード | ブロック | 使えるホスト |
|---|---|---|---|---|
| /8 | 255.0.0.0 | 0.255.255.255 | 16,777,216 | 16,777,214 |
| /9 | 255.128.0.0 | 0.127.255.255 | 8,388,608 | 8,388,606 |
| /10 | 255.192.0.0 | 0.63.255.255 | 4,194,304 | 4,194,302 |
| /11 | 255.224.0.0 | 0.31.255.255 | 2,097,152 | 2,097,150 |
| /12 | 255.240.0.0 | 0.15.255.255 | 1,048,576 | 1,048,574 |
| /13 | 255.248.0.0 | 0.7.255.255 | 524,288 | 524,286 |
| /14 | 255.252.0.0 | 0.3.255.255 | 262,144 | 262,142 |
| /15 | 255.254.0.0 | 0.1.255.255 | 131,072 | 131,070 |
| /16 | 255.255.0.0 | 0.0.255.255 | 65,536 | 65,534 |
| /17 | 255.255.128.0 | 0.0.127.255 | 32,768 | 32,766 |
| /18 | 255.255.192.0 | 0.0.63.255 | 16,384 | 16,382 |
| /19 | 255.255.224.0 | 0.0.31.255 | 8,192 | 8,190 |
| /20 | 255.255.240.0 | 0.0.15.255 | 4,096 | 4,094 |
| /21 | 255.255.248.0 | 0.0.7.255 | 2,048 | 2,046 |
| /22 | 255.255.252.0 | 0.0.3.255 | 1,024 | 1,022 |
| /23 | 255.255.254.0 | 0.0.1.255 | 512 | 510 |
| /24 | 255.255.255.0 | 0.0.0.255 | 256 | 254 |
| /25 | 255.255.255.128 | 0.0.0.127 | 128 | 126 |
| /26 | 255.255.255.192 | 0.0.0.63 | 64 | 62 |
| /27 | 255.255.255.224 | 0.0.0.31 | 32 | 30 |
| /28 | 255.255.255.240 | 0.0.0.15 | 16 | 14 |
| /29 | 255.255.255.248 | 0.0.0.7 | 8 | 6 |
| /30 | 255.255.255.252 | 0.0.0.3 | 4 | 2 |
| /31 | 255.255.255.254 | 0.0.0.1 | 2 | 2 |
| /32 | 255.255.255.255 | 0.0.0.0 | 1 | 1 |
そもそもサブネットとは
大きなネットワークを、使いやすい小さな区画に切り分ける。
サブネット(subnet)は、1つの大きなネットワークを小さく切り分けた区画のことです。大きな団地を棟ごとに分けて管理するようなものです。どこまでが同じ区画かを示す目印がサブネットマスクで、/24 のような CIDR 表記でも書きます。
区画に分けると、通信が届く範囲が限られるので、管理しやすく安全にもなります。区画をまたぐ通信は、ルーターを通って行き来します。
どこで・どんな場面で使うか
-
家庭
ふつうは1つの区画(192.168.1.0/24 など)だけで、ほとんど意識しません。
-
オフィス
部署・フロア・来客用ごとに区画を分けて、行き来できる範囲を決めます。
-
クラウドの設計
VPC の中を「公開用」「内部用」などのサブネットに分けて作ります。
-
拠点どうしをつなぐとき
拠点ごとに別の区画を割り当て、VPN などでつなぎます。
-
資格試験
CCNA の最頻出分野のひとつで、基本情報技術者試験でもホスト数やマスクの計算が出ます。
知らないと何が困るか
- アドレスが足りなくなる、または無駄になる。必要な台数より小さい区画を選べば不足し、大きすぎれば番号が無駄になります。
- 範囲が重なって通信できなくなる。拠点や VPN の相手と区画が重なっていると、通信が届かなくなります。
- あとから直すのが大変。運用が始まった後で区画を作り直すと、機器の設定変更が増えます。最初の設計が大切です。
上の「VLSM 分割」に、部署ごとの必要台数を入れて、区画の割り振りがどうなるか確かめてみてください。
サブネット設計・3つのコツ
「みんな /24」をやめると、アドレスはぐっと長持ちする。
- 1
必要台数 → プレフィックスは「+2して収まる最小ブロック」
各サブネットはネットワークアドレスとブロードキャストで2つ消えるので、欲しい台数 + 2 が入る最小ブロックを選びます。50台なら /26(64アドレス・使用可能62)が最小。/25(126台)だとムダ、/27(30台)だと足りません。
- 2
大きいサブネットから先に割り当てる
VLSM は必要台数の大きい順に詰めるのが定石。小さいものから割ると境界が中途半端になり、あとで大きな塊が取れず「穴あき(断片化)」になりがちです。このツールも自動で大きい順に並べ替えます。
- 3
ブロックは自分のサイズの境界に揃える
/26(64個)は 0・64・128・192 から、/28(16個)は 16の倍数から始める必要があります。中途半端な位置には置けません。ルータ間リンクは2台で十分なので /30、または P2P 用の /31(RFC3021・両端2つを使用)が定番です。
🔒 計算はすべてあなたのブラウザの中(純JavaScript)で完結します。入力したアドレスも台数もサーバには送られません(送信ゼロ)。
📘 CCNA ではここが問われる(200-301 v1.1・Network Fundamentals/IP Connectivity)
- サブネット化と VLSM:必要なホスト数の多い順に、大きいブロックから割り当てる
- ブロックの大きさ = 256 − マスクの変化するオクテットの値(例:/26 = 255.255.255.192 なら 64 ずつ)
- ルータどうしを1対1でつなぐ線は /30(使えるホストが 2 台)が定番
- ワイルドカードマスク(マスクのビットを反転したもの。/24 なら 0.0.0.255)は、アクセスリストや OSPF の network 文で使います
- 確認:
show ip route(C はつながっているネットワーク、L は自分自身のアドレス)
設計したあとのルーティングは ルーティング、アクセス制御は ACL、アドレス1つの計算は ネットワークアドレス で。
たとえると
大きなビルを、フロアや部屋に区切って使うことにたとえられます。1つの大きなネットワークをそのまま使うと、全員が同じ部屋にいて混み合います。そこで部署ごとに部屋を区切ります(サブネット)。VLSM は、人数が多い部署には広い部屋、人数が少ない部署には狭い部屋、と広さを変えて区切るやり方です。
このツールは、ネットワーク全体図のここ
- 自分の端末
- 家・会社の中
- 出入口
- 建物の外
- 相手のサーバー
- データセンター
- 見る・動かす
家・会社の中(LAN)— 建物の中のネットワークを、フロアごとのように小さな区画に切り分ける話です。
家・会社の中は、同じ建物の中の廊下と部屋割りのような場所です。OSI では第3層(ネットワーク)。
「ブラウザで URL を打ってからページが出るまで」の 2 番目(DHCP で自分の住所をもらう)で活躍します。
前の段: ケーブルの種類・光・PoEの早見 次の段: DNSレコード
このツールについて
/24 のような1つのアドレスのかたまりを、部署ごとに必要な台数へ「ちょうどいい大きさ」で分けるための道具です。CIDRとマスクの早見表と、必要ホスト数を並べるだけの VLSM 自動分割の2本立て。入力はこの端末から一切出ません(送信ゼロ)。
マスク早見表+VLSM分割。必要台数を並べるだけで、ムダなくサブネットへ自動割り当て。1つのCIDRを詳しく見るなら ネットワークアドレス計算 へ。
🔰 かんたんに言うと
ネットワークを「町内会」に区切る考え方です。「/24」などの記号が何台分なのかを計算します。
主な機能
- /0〜/32 の CIDR ⇔ マスク ⇔ ワイルドカード ⇔ ホスト数 早見表
- 必要ホスト数リスト(ラベル付き可)から VLSM 自動分割
- 各サブネットの ネットワーク/範囲/ブロードキャスト/使えるホスト数
- 大きい順・境界揃えの教科書的VLSM+充足率表示
- 送信ゼロ(全てブラウザ内計算)
- VLSM 割り当ての帯グラフとマスクの2進図
よくある質問
Q. サブネットマスクとワイルドカードマスクは何が違うのですか?
A. マスクは「上位=ネットワーク部」を1で示します(255.255.255.0)。ワイルドカードはその逆(0.0.0.255)で、主にACLやOSPFの一致範囲指定に使います。早見表で両方を同時に確認できます。
Q. 50台ほしいとき、なぜ /26 になるのですか?
A. 各サブネットはネットワークアドレスとブロードキャストで2つ消費するため、「必要台数+2」が入る最小ブロックを選びます。50+2=52 が収まる最小は /26(64アドレス・使用可能62台)です。
Q. VLSMで「大きいサブネットから割る」のはなぜですか?
A. 小さいものから割ると境界が中途半端になり、あとで大きな連続ブロックが取れず断片化します。大きい順に詰めると隙間が出にくく、効率よく収まります。本ツールも自動で大きい順に並べ替えます。
Q. 「容量が足りません」と出たらどうすれば?
A. ベースブロックの総アドレス数より要求合計が多い状態です。ベースのプレフィックスを小さく(/24→/23 など)するか、要求台数を減らしてください。必要アドレス数の目安も表示します。
Q. /30 と /31 はどう使い分けますか?
A. ルータ間リンクは2台で足りるので /30(4アドレス・使用可能2)が定番です。アドレス節約のため /31(RFC3021・両端2つをホストとして使用)も使えます。
Q. 部署名などのラベルは付けられますか?
A. はい。「営業部=50, 開発部=20」のように『ラベル=数』で書けます(= : : 区切り対応)。数値だけなら自動で「サブネット1, 2…」を振ります。
Q. /network/ と何が違うのですか?
A. /network/ は単一CIDRを深掘り(2進/16進/クラス/プライベート判定)します。本ツールは複数サブネットの設計(VLSM)とマスク早見に特化した補完ツールです。
入力値はURLの「#」以降に入るためサーバーには送信されません。リンクを開くと同じ状態を復元します。
続けて整える
このツールの解説記事
この内容は、研修でも扱っています
totonoe.tech を運営する株式会社Koinobori は、法人向けの研修サービス「NOBORIBA®」も運営しています。 ここで手を動かした内容を、講師から教わる形の研修です。このページの道具は無料のまま、登録もいりません。