ホーム › ツール › Excel・表計算 › Excel関数の選び方を整える E01 Excel・表計算を整える
●○○ 初級 ☆ お気に入り Excel関数の選び方を整える。 = 「やりたいこと」から逆引きできる、Excelシリーズの入口・案内所
「表から探したい? 条件で分けたい? 日付を計算したい?」——やりたいことを選ぶだけで、おすすめの関数と「なぜそれか」、そのままコピペできる数式例が分かります。代表 21 関数のカード一覧・シリーズ全 16 ツールの地図・ありがち失敗 TOP5 つき。Excel でも Google スプレッドシートでもほぼ同じように使えます(このページは送信ゼロ・入力欄もありません)。
探す→VLOOKUP 、集計→SUMIF 、明細まとめて→ピボット 。やりたいこと12種から逆引きして、数式をコピペ→専用ツールで触って覚える 。シリーズ全16本の地図つき。
主な機能
やりたいこと12種(探す/集計/ピボット/$参照/色付け/入力ミス防止…)から逆引き 全タスクに数式例+触って覚える専用ツールへの大きな入口 代表21関数のカードを関数名・やりたいことで絞り込み検索 シリーズ全16ツールを学ぶ順に並べた地図 ありがち失敗TOP5($忘れ・第4引数・文字列の数字・結合セル・循環参照) すべてブラウザ内で完結・送信ゼロ GUIDE ① 「やりたいこと」から逆引き
関数名を覚える前に、まず「何がしたいか」。12 のボタンから選ぶと、おすすめの関数・一言理由・コピペできる数式例と、触って覚える専用ツールへの入口を表示します。
やりたいことを選ぶ 押すとおすすめを表示(送信ゼロ)
🔍 表から探す
VLOOKUP / XLOOKUP
🔀 条件で分ける
IF / IFS
🧮 条件で集計
SUMIF / COUNTIF
📅 日付の計算
DATEDIF / EOMONTH / WORKDAY
✂️ 文字の加工
LEFT / SUBSTITUTE / TEXTJOIN
🔢 端数の丸め
ROUND / ROUNDDOWN / ROUNDUP
🩹 エラーを消す
IFERROR
🏅 順位・並べ替え
RANK.EQ / SORT
🧮 明細をまとめて集計
ピボットテーブル
📌 コピーで数式がズレる
絶対参照 $
🎨 条件で色を付ける
条件付き書式
✅ 入力ミスを防ぐ
入力規則 / INDIRECT
おすすめの関数
🔍 VLOOKUP / XLOOKUP
「商品コードから商品名を引く」ような照合の定番。新しい Excel なら XLOOKUP が第一候補、古い環境や Google スプレッドシートでは VLOOKUP が確実です。
=VLOOKUP(A2,商品表!A:C,2,FALSE) 📋 数式をコピー
A2 のコードを「商品表」シートの左端列から探し、2 列目の値を返す。FALSE=完全一致(ほぼ必須)。
=XLOOKUP(A2,商品表!A:A,商品表!B:B,"見つかりません") 📋 数式をコピー
新しい書き方。探す列と返す列を別々に指定でき、見つからない時の表示も決められる。
おすすめの関数
🔀 IF / IFS
「80 点以上なら合格」のように、条件しだいで表示を切り替えます。3 段階以上に分けるなら IF を重ねず IFS が読みやすいです。
=IF(B2>=80,"合格","不合格") 📋 数式をコピー
B2 が 80 以上なら「合格」、そうでなければ「不合格」。
=IFS(B2>=80,"A",B2>=60,"B",TRUE,"C") 📋 数式をコピー
上から順に判定して 3 段階に振り分け。最後の TRUE が「それ以外ぜんぶ」。
おすすめの関数
🧮 SUMIF / COUNTIF
「東京の行だけ売上を合計」「80 点以上は何人?」など、条件に合う行だけを集計します。条件が 2 つ以上なら SUMIFS / COUNTIFS。
=SUMIF(A:A,"東京",C:C) 📋 数式をコピー
A 列が「東京」の行だけ、C 列の数値を合計する。
=COUNTIF(B:B,">=80") 📋 数式をコピー
B 列で 80 以上のセルの個数を数える。条件は " " で囲むのがコツ。
おすすめの関数
📅 DATEDIF / EOMONTH / WORKDAY
年齢・月末の締め日・営業日は手計算するとまず間違えます。日付専用の関数に任せるのが確実です。
=DATEDIF(A2,TODAY(),"Y") 📋 数式をコピー
A2 の生年月日から今日までの満年数(=年齢)。"M" なら月数、"D" なら日数。
=EOMONTH(A2,0) 📋 数式をコピー
A2 の日付の「当月末日」。0 を 1 にすると翌月末(支払サイトの計算に)。
=WORKDAY(A2,5) 📋 数式をコピー
A2 から土日を除いて 5 営業日後の日付。第 3 引数に祝日リストも渡せる。
おすすめの関数
✂️ LEFT / SUBSTITUTE / TEXTJOIN
「切り出す(LEFT)」「置き換える(SUBSTITUTE)」「つなぐ(TEXTJOIN)」の 3 つで、日常の文字加工はほぼ片づきます。
=LEFT(A2,3) 📋 数式をコピー
A2 の左端から 3 文字を取り出す(右端なら RIGHT、途中なら MID)。
=SUBSTITUTE(A2,"株式会社","") 📋 数式をコピー
A2 の中の「株式会社」を空文字に置き換え=削除する。
=TEXTJOIN("、",TRUE,A2:C2) 📋 数式をコピー
A2〜C2 を「、」区切りで 1 つにつなぐ。TRUE=空セルは飛ばす。
おすすめの関数
🔢 ROUND / ROUNDDOWN / ROUNDUP
セルの書式で見た目だけ丸めると、合計が 1 円ずれる事故のもと。数値そのものを関数で丸めます。金額の端数は切り捨て(ROUNDDOWN)が多いです。
=ROUND(A2,0) 📋 数式をコピー
A2 を四捨五入して整数に。桁数 1 なら小数第 1 位まで、-3 なら千円単位。
=ROUNDDOWN(A2*1.1,0) 📋 数式をコピー
税込金額を円未満で切り捨て。切り上げたいときは ROUNDUP。
おすすめの関数
🩹 IFERROR
#N/A や #DIV/0! が並ぶと表が読みにくく、印刷にも困ります。数式を IFERROR で包んで、エラー時の表示を決めておきます。
=IFERROR(VLOOKUP(A2,商品表!A:B,2,FALSE),"") 📋 数式をコピー
VLOOKUP で見つからなかったとき、#N/A の代わりに空欄にする。
=IFERROR(B2/C2,"−") 📋 数式をコピー
0 で割ってしまう行の #DIV/0! を「−」に置き換える。
おすすめの関数
🏅 RANK.EQ / SORT
表の並びはそのままで「何位か」だけ出すなら RANK.EQ。並べ替えた別表を作るなら SORT(Microsoft 365 / Excel 2021 以降)。
=RANK.EQ(B2,$B$2:$B$11) 📋 数式をコピー
B2 が B2:B11 の中で何番目に大きいか。範囲は $ で固定してからコピーする。
=SORT(A2:B11,2,-1) 📋 数式をコピー
2 列目の大きい順に並べ替えた表を丸ごと返す(元の表は変わらない)。
おすすめの関数
🧮 ピボットテーブル
担当×商品のような「条件の全組合せ」を一気に集計するなら、関数を書くよりピボットテーブル。SUMIFS を組合せの数だけ書くのと同じ結果が、フィールドを置くだけで得られます。
挿入 → ピボットテーブル → フィールドを行/列/値へ 📋 数式をコピー
関数ではなく機能。元データは「1行1件・見出し1行・結合なし」が鉄則。
=SUMIFS(E:E,B:B,"佐藤",C:C,"りんご") 📋 数式をコピー
ピボットの1マスぶんを関数で書くとこれ。全組合せを自動でやるのがピボット。
おすすめの関数
📌 絶対参照 $
数式をコピーすると参照は位置関係を保ってズレます。ズレてほしくないセル(税率・単価表など)は $ で固定します。関数選び以前の、いちばん大事な基礎です。
=D2*$E$1 📋 数式をコピー
税率セル E1 を完全固定。下へコピーしても E1 を見続ける。
=$A2*B$1 📋 数式をコピー
九九表はこれ1つで完成(列見出しの行と、行見出しの列だけ固定)。
おすすめの関数
✅ 入力規則 / INDIRECT
セルを「▼から選ぶだけ」にすれば、表記ゆれも打ち間違いも起きません。データ→データの入力規則で作ります。都道府県→市区町村の連動も INDIRECT で可能。
元の値: =$F$2:$F$4 📋 数式をコピー
ドロップダウンのリスト元を範囲参照で。候補の追加が楽。
=INDIRECT(A2) 📋 数式をコピー
2段階ドロップダウン。A2 で選んだ名前と同じ「名前付き範囲」を呼び出す。
CARDS ② 代表 21 関数のカード
「=構文」「一言説明」「ミニ例(入力→結果)」のセット。構文はクリックでコピーできます。くわしく試したい関数は、各カードのリンクから専用ツールへ。
🔍 見つかりませんでした。①の「やりたいこと」から探すか、キーワードを短くしてみてください。
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, FALSE) 表の左端列から探して、指定した列の値を返す。
=VLOOKUP("りんご",A:B,2,FALSE)
→ 120(りんごの行の 2 列目)
専用ツールで試す → =XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り範囲, 見つからない時) VLOOKUP の後継。検索列の左側の値も返せる。
=XLOOKUP("A03",A:A,C:C,"なし")
→ 380(A03 の行の C 列)
専用ツールで試す → =IF(条件, 真のとき, 偽のとき) 条件が成り立つかどうかで表示を切り替える。
=IF(75>=80,"合格","不合格")
→ 不合格
専用ツールで試す → =IFS(条件1, 値1, 条件2, 値2, …) 複数の条件を上から順に判定して振り分ける。
=IFS(85>=80,"A",85>=60,"B",TRUE,"C")
→ A
専用ツールで試す → =SUMIF(条件範囲, 条件, 合計範囲) 条件に合う行だけを合計する。
=SUMIF(A:A,"東京",C:C)
→ 2400(東京の行の合計)
専用ツールで試す → =COUNTIF(範囲, 条件) 条件に合うセルの個数を数える。
=COUNTIF(B:B,">=80")
→ 3(80 以上が 3 個)
専用ツールで試す → =DATEDIF(開始日, 終了日, "Y") 2 つの日付の間の年数・月数・日数を出す。
=DATEDIF("2000/5/1",TODAY(),"Y")
→ 26(満 26 歳)
専用ツールで試す → =EOMONTH(日付, 月数) 指定した月数あと(前)の月末日を返す。
=EOMONTH("2026/7/4",0)
→ 2026/7/31
専用ツールで試す → =WORKDAY(開始日, 日数, 祝日) 土日(と祝日)を除いた営業日後の日付を出す。
=WORKDAY("2026/7/3",3)
→ 2026/7/8(土日を飛ばす)
専用ツールで試す → =SUBSTITUTE(文字列, 検索文字, 置換文字) 特定の文字を、別の文字にまとめて置き換える。
=SUBSTITUTE("A-B-C","-","/")
→ A/B/C
専用ツールで試す → =TEXTJOIN(区切り文字, TRUE, 範囲) 複数セルを区切り文字つきで 1 つにつなぐ。
=TEXTJOIN("、",TRUE,"春","夏","秋")
→ 春、夏、秋
専用ツールで試す → =ROUND(数値, 桁数) 指定した桁で四捨五入する(0 なら整数)。
=ROUND(123.456,1)
→ 123.5
専用ツールで試す → =ROUNDDOWN(数値, 桁数) 指定した桁で切り捨てる。金額計算の定番。
=ROUNDDOWN(1234*1.1,0)
→ 1357(1357.4 を切り捨て)
専用ツールで試す → =IFERROR(数式, エラーのときの値) 数式がエラーのとき、代わりの値を表示する。
=IFERROR(10/0,"−")
→ −(#DIV/0! を隠す)
専用ツールで試す → =RANK.EQ(数値, 範囲, 順序) 範囲の中で何番目に大きいか(順位)を返す。
=RANK.EQ(85,{90,85,70})
→ 2(2 位)
専用ツールで試す → =SORT(範囲, 列番号, 順序) 並べ替えた表を、別の場所に丸ごと返す。
=SORT(A2:B5,2,-1)
→ 2 列目の大きい順の表
専用ツールで試す → =INDEX(取り出す列, MATCH(検索値, 探す列, 0)) MATCHで位置を探し、INDEXで取り出す。左側も引ける。
=INDEX(A:A,MATCH("鈴木",B:B,0))
→ E003(氏名の左の社員番号)
専用ツールで試す → =SUMPRODUCT(範囲1, 範囲2) 行ごとに掛けて、最後に足す。条件は1/0に化ける。
=SUMPRODUCT(B2:B3,C2:C3)
→ 800(2×100+3×200)
専用ツールで試す → =FILTER(範囲, 条件, 見つからない時) 条件に合う行だけを取り出してこぼす(スピル)。
=FILTER(A2:C9,B2:B9="営業")
→ 営業の行だけの表
専用ツールで試す → =UNIQUE(範囲) 重複を取り除いた一覧を返す(初出順)。
=UNIQUE(A2:A9)
→ 重複なしの名前一覧
専用ツールで試す → PITFALLS ③ ありがち失敗 TOP5
関数そのものより、この 5 つでつまずく人が圧倒的に多いです。数式が合っているのに結果が変なときは、まずここを疑ってください。
1 絶対参照($)を忘れてコピー
数式を下へコピーしたら参照範囲まで一緒にずれて、途中から結果がおかしくなる。
✅ 固定したい範囲は $B$2:$B$11 のように $ を付ける。数式バーで範囲を選んで F4 キーを押すと切り替えられます。
2 VLOOKUP の第 4 引数を省略
省略すると「近似一致」になり、存在しないはずのコードでもそれっぽい別の行がヒットしてしまう。
✅ 基本は必ず FALSE(完全一致)を書く。「なんとなく合っている」が一番こわい失敗です。
3 数字が「文字列」になっている
見た目は数字なのに SUM が 0 になる・VLOOKUP で見つからない。セルが左寄せ・緑の三角が目印。
✅ セル左上の「!」から「数値に変換」を選ぶか、VALUE 関数・区切り位置機能で数値に直します。
4 データ部分でセルを結合
並べ替え・フィルター・VLOOKUP・ピボットテーブルが軒並み動かなくなる元凶。
✅ 結合はタイトル行だけに。見出しを中央に見せたいなら「選択範囲内で中央」の配置で代用できます。
5 循環参照
数式が自分自身のセル(や自分を含む範囲)を参照して警告が出て、結果が 0 のままになる。
✅ =SUM(A1:A10) を A10 に入れていないか等、数式を入れるセルと計算範囲の重なりを確認します。
関数選びの基本
関数は「暗記」ではなく「やりたいことから逆引き」。
1 まず日本語で「何がしたいか」を一言に
「探す」「分ける」「集計する」「丸める」——やりたいことが言えれば、使う関数はほぼ 1〜2 個に絞れます。Excel には 500 近い関数がありますが、日常業務で使うのは 20 個前後です。
2 数式例をコピペして、値だけ差し替える
ゼロから構文を書くより、動く見本を貼ってセル番地と条件を自分のものに直すほうが早くて確実です。このページの数式はすべてその前提で書いてあります。
3 結果が変なら、関数より「データ」を疑う
文字列になっている数字・結合セル・$ の付け忘れ——失敗 TOP5 のとおり、原因の多くは数式の外側にあります。
4 新しい関数(XLOOKUP・SORT など)は環境を確認
XLOOKUP・IFS・TEXTJOIN・SORT は Microsoft 365 / Excel 2019〜2021 以降の関数です。古い Excel に渡すファイルでは VLOOKUP や IF の重ねがけなど、昔ながらの書き方が安全です。
🔒 このページは読むだけの逆引きガイドで、入力欄はありません。表示もコピーもすべてあなたのブラウザの中で完結し、サーバには何も送られません(送信ゼロ)。数式は Excel(Microsoft 365 / 2016 以降)と Google スプレッドシートの両方でおおむね共通ですが、DATEDIF の一部の単位や SORT の引数など、細部が異なる関数もあります。