教養・歴史を整える
初級江戸のお金・両を整える。
= 時代劇の「一両」は今のいくらかを、米価・賃金・そば代の3基準で換算する
金額と基準を入れる
単位・時代・基準を選ぶと、すぐ下に円の目安が出ます。
基準ごとの参考価格の既定値が入っています。お店で調べた今の値段に書き換えると、その時点の目安に変わります。
RESULT
計算中…
両・分・朱・文の内訳
—
— 文(合計)
円の目安(選んだ基準・時代)
— 円
—
3つの基準で見ると
同じ1両でも、比べるモノによって円の目安は大きく変わります(貨幣博物館の考え方にもとづく試算)。
米価基準
— 円
今の米5kgの値段: —円 × 30
賃金基準
— 円
今の大工の日当: —円 × 23
そば代基準
— 円
今のそば1杯の値段: —円 × 406
※ 円の目安であり、実際の物価・相場は時期や地域で大きく異なります。
両・分・朱・文の関係
金貨の単位(両・分・朱)は時代によらず一定。文(銭)に換算するときだけ、時代ごとの相場(公定相場)が関わります。
| 1両 | = | 4分 | = | 16朱 |
| 1両 = 4貫文 = 4,000文(江戸初期・中期の公定相場) / 6,500文(江戸後期) / 目安8,000文超(幕末の実勢) | ||||
参考: 銀は公定相場で 1両=銀50匁(初期)〜60匁(中期以降)。江戸は金遣い(両・分・朱)、上方(大坂・京)は銀遣いの地域が多かった。
江戸時代の身近な値段
行をクリックすると、その金額を入力欄に入れられます。出典: 日本銀行金融研究所 貨幣博物館「江戸時代の1両は今のいくら?」。
| 品目 | 値段 |
|---|---|
| そば1杯(かけそば) | 16文 |
| 豆腐1丁 | 24文 |
| 卵1個 | 7文 |
| 酒1升 | 200文 |
| 傘(番傘)1本 | 250文 |
| 大工の日当 | 173.9文 |
| 料理人の賃金(1日) | 300文 |
| 町方奉公人(女性・年間) | 1両 |
早見表(1文〜100両)
江戸中期の公定相場(1両=4,000文)・米価基準での円の目安です。
| 文 | 両・分・朱・文 | 円の目安(米価基準) |
|---|---|---|
| 1文 | 1文 | 16円 |
| 10文 | 10文 | 158円 |
| 100文 | 100文 | 1,575円 |
| 250文 | 1朱 | 3,938円 |
| 500文 | 2朱 | 7,875円 |
| 1,000文 | 1分 | 15,750円 |
| 2,000文 | 2分 | 31,500円 |
| 4,000文 | 1両 | 63,000円 |
| 8,000文 | 2両 | 126,000円 |
| 20,000文 | 5両 | 315,000円 |
| 40,000文 | 10両 | 630,000円 |
| 200,000文 | 50両 | 3,150,000円 |
| 400,000文 | 100両 | 6,300,000円 |
三貨制度と地域差
江戸時代は金貨(両・分・朱)・銀貨(匁・分)・銭貨(文)の3種類の貨幣が同時に使われていました(三貨制度)。 江戸は金貨を基準にする「金遣い」、大坂・京都など上方は銀貨を基準にする「銀遣い」が中心で、 同じ「両」でも地域によって実質的な価値の感じ方が違っていました。三者の交換レートには幕府が定めた公定相場がありましたが、 実際の相場は日々変動していました。
なぜ1つの換算率にならないのか
「1両=今のいくら」には、実は1つの正解がありません。米で比べるか、賃金で比べるか、そば代のような日々の買い物で比べるかで、 答えが大きく変わるからです。日本銀行貨幣博物館の試算でも、米価基準では約6万円、賃金基準では約35万円という 全く違う数字が出ます(同じ資料内の参考計算)。これは物価の体系そのものが今と違うためで、「江戸時代には貴重で高価だったが、 今は量産されて安いもの(傘など)」「今は貴重だが、当時は身近だったもの」がそれぞれあり、単純に1本の換算率には落とし込めません。
時代による変動
- 江戸初期(1609年〜) — 公定相場 1両=銀50匁=銭4,000文。米1両で買えた量は約350kgの目安。
- 江戸中期(1700年〜) — 公定相場 1両=銀60匁=銭4,000文。米1両で買えた量は約150kgの目安。
- 江戸後期(1842年〜) — 公定相場 1両=銀60匁=銭6,500文。米価の目安は中期と同じ帯(出典が「中〜後期」を一括りにしているため)。6,500は16で割り切れず、1朱の文換算に端数が生じる。
- 幕末(開港後) — 実勢相場は1両が8,000文を上回ることも(公定相場なし・目安として8,000文を採用)。米1両で買えた量は慶応3(1867)年頃で約15〜30kgの目安。
260年続いた江戸時代の間には、農業・産業の発達や貨幣の改鋳(金の含有量を減らすなど)で物価も相場も大きく動きました。 特に幕末の開港後は、輸出の増大などでモノの値段が1年のうちにも大幅に上昇したとされています。
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出典
日本銀行金融研究所 貨幣博物館「江戸時代の1両は今のいくら?」(お金の豆知識・PDF版、時点 2026-09参照)。 三貨公定相場・時代別の円換算目安・米価/賃金/そば代の3基準の考え方・身近な物の値段の事例は、いずれも同資料による。 個々の物価は三井文庫編『近世後期における主要物価の動態』ほか近世物価史の文献にもとづく史料紹介であり、 時期・地域・史料により数値には幅がある「目安」です。
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このツールについて
時代劇の「一両」って今のいくら?── 米価・賃金・そば代の3つの基準で1両を円に換算。両・分・朱・文の単位もまとめて変換します。入力はこの端末の中だけで計算します(送信ゼロ)。
時代劇の「一両」は今のいくら? 米価・賃金・そば代の3基準で換算します(同じ1両でも約6万円〜35万円と幅があります)。両・分・朱・文の関係と時代の相場も。
主な機能
- 両・分・朱・文・貫文の単位換算(時代ごとの公定相場を反映)
- 米価・賃金・そば代の3つの円換算(今の価格を編集可)
- 江戸初期〜幕末の4時代の相場を切替
- 史料に基づく身近な値段8件と早見表(1文〜100両)
- 出典: 日本銀行金融研究所 貨幣博物館・送信ゼロ
よくある質問
Q. 1両は結局いくらですか?
A. 比べるものによって大きく変わります。江戸中期を米価基準で見ると約6万円、賃金基準では約35万円という試算になります(日本銀行金融研究所 貨幣博物館)。1つの正解がないこと自体が、このツールで伝えたい点です。
Q. なぜ「文」への換算率が時代で変わるのですか?
A. 両・分・朱は金貨どうしの比率で常に一定(1両=4分=16朱)ですが、銭(文)との交換レートは幕府の公定相場そのものです。江戸初期・中期は1両=4,000文、後期(1842年〜)は6,500文、幕末の実勢はそれ以上に変動しました。
Q. そば代基準の「今のそば1杯の値段」には何を入れればいいですか?
A. お好きな店のかけそばやもりそばの価格で構いません。貨幣博物館の資料も「調べてみましょう」という趣旨の試算で、店によって幅があります。既定値は目安として390円です。
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