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雑学・読み物

米の収穫量は新潟が1位、北海道は2位──新米の季節に見る米どころ

令和7年産の米(水稲・主食用)の収穫量は、新潟県が570,200tで全国1位、北海道が496,300tで2位、秋田県が453,900tで3位です。1位でも全国の約7.9%にとどまる米どころの分布と、ふるい目幅による収穫量の数え方の違いを整理します。

この記事のポイント

  • 米の収穫量は新潟570,200t、北海道496,300t、秋田453,900t
  • 1位の新潟でも全国の約7.9%。ふるい目幅のベースで値が変わる
  • 「農産物の生産量を整える」で米の47都道府県の順位とシェアを見られる
Q.
米の収穫量が日本一多い県はどこ?
A.
令和7年産の主食用の米は、新潟県が570,200tで全国1位です。2位は北海道の496,300t、3位は秋田県の453,900tでした。全国の収穫量7,181,000tのうち、新潟県は約7.9%にあたります。
この記事の作業は、無料のツールでそのままできます(入力は送信されません) 農産物の生産量を整える 「みかんの生産量1位は?」——84品目の日本一と全順位を最新の公表値で 開く

秋になると新米が店頭に並び、「どこの米がうまいか」の話題が増えます。では、そもそもどの県でいちばん多く米が収穫されているのでしょうか。

結論を先に書きます。

令和7年産(2025年産)の米(水稲・主食用)の収穫量は、新潟県が570,200tで全国1位、北海道が496,300tで2位、秋田県が453,900tで3位です。 全国の収穫量は7,181,000tなので、1位の新潟県でも全国の約7.9%です。農林水産省「作物統計調査」の数字です(令和8年産は収穫期の途中で、確定した収穫量はまだ出ていません)。


令和7年産の上位5県

主食用の米の収穫量を、全国の7,181,000tに対する割合とあわせて並べます。

順位都道府県収穫量全国に占める割合
1位新潟県570,200t約7.9%
2位北海道496,300t約6.9%
3位秋田県453,900t約6.3%
4位福島県371,200t約5.2%
5位宮城県342,800t約4.8%

(農林水産省「作物統計調査」令和7年産、主食用・生産者ふるい上米)

1位の新潟県は、2位の北海道の約1.15倍です。上位3道県(新潟・北海道・秋田)を足すと全国の約21.2%、上位5道県を足すと約31.1%になります。

「米どころ」と言っても、特定の1県に集中しているわけではありません。作物によっては1位の県が大半を占めますが、米は1位でも8%足らずで、全国に広く分かれて作られています。

地域ごとの作付面積と収穫量

農林水産省が公表している全国農業地域別の表では、主食用の作付面積と収穫量が並んでいます。令和7年産の主な地域は次のとおりです。

地域作付面積(主食用)収穫量10a当たり収量
北海道90,400ha496,300t549kg
東北361,100ha2,012,000t557kg
北陸187,700ha970,300t517kg
関東・東山260,700ha1,366,000t524kg
九州149,500ha736,900t492kg
全国1,367,000ha7,181,000t526kg

(農林水産省 令和7年産水稲、生産者が使用しているふるい目幅ベース)

作付面積の全国に占める割合は、北海道が約6.6%、東北が約26.4%、北陸が約13.7%です。これに対して、収穫量の割合は、北海道が約6.9%、東北が約28.0%、北陸が約13.5%になります。10a当たりの収量が全国の526kgを上回る北海道と東北は、面積の割合より収穫量の割合が高くなっています。

東北は6県(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島)で全国の約28.0%を占めます。北陸(新潟・富山・石川・福井)は4県で約13.5%で、そのうち新潟県が半分以上を占めています。

令和7年産は前年より約10%増えた

令和7年産の全国の収穫量7,181,000tは、前年産より662,000t増えました。前年産は6,519,000tなので、約10%の増加です。農林水産省は、新規需要米や備蓄米などからの転換で主食用の作付面積が136万7,000haと前年産より10万8,000ha増えたことと、多くの地域で天候に恵まれたことを、増えた要因としています。

主食用の作付面積は、全国で1,367,000haです。水稲全体の作付面積は約152万haで、このうち加工用米や飼料用米など、主食用以外の米も作られています。

「収穫量」の数え方で数字が変わる

米の収穫量は、数え方が複数あります。ここが、ニュースや統計表で数字が食い違って見える主な理由です。

数え方全国の収穫量(主食用・令和7年産)
生産者が使用しているふるい目幅で選別(生産者ふるい上米)7,181,000t
ふるい目幅1.70mmで選別7,468,000t

ふるい目は、玄米を粒の大きさで選別するふるいです。目幅が小さい(1.70mm)ほど、小さい粒まで収穫量に入るため、数字は大きくなります。令和7年産の全国では、2つのベースの差が287,000t(約4.0%)ありました。農林水産省は、令和7年産から、生産者の実感に合わせて、生産者が実際に使用しているふるい目幅(1.85mm、1.90mmなど)で収穫量を公表するようになりました。

このため、令和6年産以前の公表値と並べるときは、どのベースの数字かを確かめる必要があります。

もうひとつ、「主食用」か、新規需要米などを含む水稲全体かでも数字が変わります。たとえば新潟県は、水稲全体(子実用)では収穫量が637,900t、作付面積が117,700haです(北陸農政局の令和7年産市町村別収穫量)。この記事の570,200tは、主食用だけの数字です。

数字を使うときの注意

  • 年産をそろえる。 令和7年産は2025年に収穫された米です。令和8年産(今年の新米)の確定した収穫量は、まだ公表されていません。令和7年産の収穫量が2025年12月12日の公表だったように、確定値は例年冬に出ます。
  • ベースをそろえる。 主食用か水稲全体か、ふるい目幅は何mmかを確かめて比べます。
  • 「一番おいしい」とは別の話。 収穫量は量の統計で、品質や味の評価ではありません。
  • 作況は別の指標。 令和7年産から、作況指数は「作況単収指数」に変わりました。全国は102、北海道は98です。

47都道府県の順位を確かめる

「農産物の生産量を整える」では、米のほか、野菜・果樹・畜産など84品目の都道府県別のランキングを見られます。米のページには、令和7年産の47都道府県の収穫量・順位・全国に占める割合が載っています。自分の県の順位と、1位の新潟県との差を、ぜひ確かめてみてください。

まとめ

  • 令和7年産の米(主食用)の収穫量は、1位が新潟県570,200t、2位が北海道496,300t、3位が秋田県453,900t
  • 全国の収穫量は7,181,000tで、1位の新潟県でも約7.9%
  • 令和7年産は前年産より662,000t増え、約10%の増加
  • 収穫量は、ふるい目幅(生産者ふるい上米と1.70mm)や主食用か水稲全体かで数字が変わる

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