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雑学・読み物

納豆の購入額は福島市が1位、和歌山市は最下位──家計調査で見る52都市の差

総務省「家計調査」2023〜2025年平均で、納豆の1世帯当たり年間購入額は福島市が7,102円で1位、和歌山市が2,468円で52都市の最下位です。上位に東北・北関東の市が並ぶ順位表と、購入額の統計を読むときの注意、確かめ方を整理します。

この記事のポイント

  • 納豆の年間購入額は福島市7,102円が1位、和歌山市2,468円と約2.9倍の差
  • 購入額の統計で食べた量ではない、1位と2位は約2.2%差
  • 「消費の日本一を整える」で納豆以外の品目も52都市の順位を確かめられる
Q.
納豆の購入額が一番多い都市はどこ?
A.
総務省の家計調査(二人以上の世帯・2023〜2025年平均)では、福島市が1世帯当たり年間7,102円で1位です。2位は盛岡市の6,950円、3位は秋田市の6,875円です。全国平均は4,759円で、全国平均比は1.49です。
この記事の作業は、無料のツールでそのままできます(入力は送信されません) 消費の日本一を整える 餃子の購入額1位は浜松市——家計調査262品目の「日本一の都市」早見表 開く

「納豆は東日本でよく食べられ、関西では苦手な人が多い」とよく言われます。この印象は、数字で見るとどこまで当たっているのでしょうか。総務省統計局の「家計調査」には、品目ごとの都市別ランキングがあるので、納豆の購入額で確かめてみます。

結論から書きます。納豆の1世帯当たり年間購入額は、福島市が7,102円で52都市の1位、和歌山市が2,468円で最下位です。両者の差は約2.9倍あります。 上位には東北と北関東の市が並び、下位には近畿と四国の市が多く入っています。

使うのは、家計調査(二人以上の世帯)の2023年から2025年の3年平均です。調べる対象は、県庁所在市47市(東京は東京都区部)と政令指定都市5市の、合わせて52都市です(出典:総務省統計局「家計調査 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング」)。

納豆の購入額ランキング

上位10都市と下位5都市を並べます。全国平均は1世帯当たり年間4,759円で、全国平均比は各都市の額を4,759円で割った値です。

順位都市年間購入額(円)全国平均比
1福島市7,1021.49
2盛岡市6,9501.46
3秋田市6,8751.44
4水戸市6,7971.43
5青森市6,7321.41
6山形市6,4611.36
7長野市6,3841.34
8前橋市6,3831.34
9仙台市6,1951.30
10富山市6,1101.28
48徳島市3,2820.69
49大阪市3,1990.67
50高知市3,1760.67
51堺市3,1370.66
52和歌山市2,4680.52

上位10都市のうち、東北の6市(福島・盛岡・秋田・青森・山形・仙台)と、水戸・前橋・長野を含む北関東・甲信の市が大半を占めます。11位は宇都宮市(6,087円)で、12位に九州の熊本市(6,008円)が入ります。

1位と2位は接戦

福島市の7,102円と、2位の盛岡市の6,950円の差は152円で、約2.2%です。3位の秋田市(6,875円)、4位の水戸市(6,797円)まで含めると、上位4市は約4.5%の幅におさまっています。

家計調査は、各市で限られた世帯を調べた結果です。調べた世帯が少し違えば、順位が入れ替わることもあります。1位と2位のような近い順位は、「福島市のほうが確実に多い」と読むのではなく、「上位グループに入っている」と読むほうが安全です。

反対に、福島市と和歌山市のように2.9倍も離れていれば、調査の揺れだけでは説明できない差だと言えます。

地域でどう分かれているか

52都市を全国平均(4,759円)と比べると、平均より多い市は26市、少ない市は26市で、ちょうど半分ずつです。

主な都市の位置を見ます。

都市順位年間購入額(円)全国平均比
東京都区部18位5,1021.07
名古屋市32位4,4570.94
京都市41位3,9210.82
神戸市46位3,4910.73
大阪市49位3,1990.67

東京都区部は全国平均を少し上回り、名古屋市は少し下回ります。京都市・神戸市・大阪市・堺市・和歌山市と、近畿の大きな市は軒並み下位です。ただ、近畿でも奈良市は4,069円(全国平均比0.86)、大津市は4,165円(0.88)で、近畿の中でも差があります。

この統計からは、東日本が高く西日本が低いという大まかな傾向までは読み取れます。一方で、なぜそうなのかという理由は、購入額の数字だけでは分かりません。

同じ大豆の食品でも順位は変わる

納豆は大豆から作る食品ですが、同じ家計調査の別の品目で順位を見ると、様子が変わります。

品目全国平均(円)1位の都市1位の額(円)
納豆4,759福島市7,102
豆腐5,330那覇市7,708
油揚げ・がんもどき3,010福井市5,855
みそ2,220長野市3,133

豆腐は那覇市が1位で、福島市は12位、納豆で最下位の和歌山市は51位です。油揚げ・がんもどきの1位は福井市で、福島市は23位でした。みそでは、和歌山市が納豆と同じく52位(1,632円)になっています。

「大豆の食品が多い都市」とひとまとめにはできず、品目ごとに強い都市が違うことが分かります。順位表は、品目を1つずつ見るのが基本です。

数字を読むときの注意

  • これは購入額で、食べた量ではありません。 家計調査は、家計が買ったお金を調べる統計です。単価の違いや、まとめ買いの仕方、外食や贈答の食べ方は反映されません。
  • 平均の対象は二人以上の世帯です。 単身世帯は含まれないため、都市全体の食べ方とは一致しない場合があります。
  • 3年平均なので、直近1年の変化は見えません。 2023年から2025年の平均で、単年の数字ではありません。
  • 品目の範囲は統計のくくりに従います。 「納豆」は、加工食品の1品目として調べられた金額です。ほかの大豆製品は別の品目で、含まれません。

自分で順位を確かめる手順

総務省統計局の家計調査のページで「品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング」を開き、納豆の行から、都市ごとの1世帯当たり年間支出金額を読み取ります。全国平均で割れば全国平均比が出ます。1位の額を最下位の額で割れば、倍率が出ます(7,102÷2,468=約2.9倍)。公表される期間は更新されるので、記事の年と同じ平均期間かどうかも確かめてください。

ほかの品目も同じ表で調べる

納豆以外の品目や、自分の住んでいる都市の「日本一」も、消費の日本一を整える で調べられます。家計調査の262品目について、52都市の購入額の順位と全国平均比を一覧で確かめられます。ぎょうざ、みかん、清酒など、よく話題になる品目も同じ形式です。

数字の読み方は、納豆と同じです。1位の名前を覚えるだけでなく、2位との差と、最下位との比を見ると、順位の意味がつかみやすくなります。

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