霜降の次は立冬、2026年は10月23日と11月7日──二十四節気は太陽の位置で決まる
二十四節気は、太陽が黄道を15度進むごとに区切った24の節目です。2026年の霜降は10月23日、立冬は11月7日(国立天文台の暦要項)。間隔が約15日になる理由と、毎年日付が1日ほど動く理由、七十二候、日付の確かめ方まで順に解説します。
この記事のポイント
- 15度ごとの24区分、2026年の霜降は10月23日、立冬は11月7日
- 節気の間隔は一定でなく、2026年は約14.7日から約15.7日まで幅がある
- 「二十四節気を整える」と国立天文台の暦要項で年ごとの日付を確かめる
- Q.
- 二十四節気は何で決まっている?
- A.
- 二十四節気は、太陽が天球上の道(黄道)を進む位置で決まります。春分点を0度として、太陽の黄経が15度進むごとに1つの節気が来るため、1年で24個です。霜降は黄経210度、立冬は225度の瞬間にあたります。
10月の終わりから11月の初めにかけて、カレンダーには「霜降」「立冬」という言葉が並びます。季節の挨拶や手紙の書き出しでおなじみですが、これらの日付がどう決まっているのかは、意外と知られていません。
結論から書きます。二十四節気は、太陽が天球上の道(黄道)を15度進むごとの節目で、日付は暦ではなく太陽の位置から決まります。2026年の霜降は10月23日(金)、立冬は11月7日(土)です。(出典:国立天文台「令和8年(2026)暦要項」、2026年10月時点)
太陽の位置と24の節目
地球から見ると、太陽は1年をかけて星空のなかの同じ道を1周します。この道が黄道で、春分の瞬間の太陽の位置を0度とした角度を「太陽黄経」と呼びます。
黄道は360度なので、15度ずつ区切ると、360÷15=24個の節目ができます。これが二十四節気です。
| 太陽黄経 | 節気 | 季節 |
|---|---|---|
| 0度 | 春分 | 春 |
| 90度 | 夏至 | 夏 |
| 180度 | 秋分 | 秋 |
| 195度 | 寒露 | 秋 |
| 210度 | 霜降 | 秋 |
| 225度 | 立冬 | 冬 |
| 240度 | 小雪 | 冬 |
| 270度 | 冬至 | 冬 |
春分・夏至・秋分・冬至は、0度・90度・180度・270度の節気です。立春・立夏・立秋・立冬は、その真ん中にあたる315度・45度・135度・225度にあたり、「暦の上での季節の始まり」とされています。
2026年の秋から冬の日付
国立天文台が公表した、2026年の秋から冬にかけての節気を並べます(中央標準時)。
| 節気 | 太陽黄経 | 日付 | 時刻 |
|---|---|---|---|
| 秋分 | 180度 | 9月23日 | 9時5分 |
| 寒露 | 195度 | 10月8日 | 15時29分 |
| 霜降 | 210度 | 10月23日 | 18時38分 |
| 立冬 | 225度 | 11月7日 | 18時52分 |
| 小雪 | 240度 | 11月22日 | 16時23分 |
| 大雪 | 255度 | 12月7日 | 11時53分 |
| 冬至 | 270度 | 12月22日 | 5時50分 |
「節気の日」とは、この瞬間を含む日のことです。霜降は18時38分に黄経210度に達するので、その日の10月23日が霜降です。時刻まで公表されているのは、太陽が15度の位置をまたぐのが何時何分かまで、天文計算で決まるためです。
霜降から立冬までは、10月23日18時38分から11月7日18時52分で、ちょうど15日と14分です。
間隔は一定ではない
節気の間隔は、ちょうど15日ではありません。2026年の24の節気の間隔を見ると、いちばん短いのは小寒から大寒の約14日17時間(14.7日)、いちばん長いのは夏至から小暑の約15日17時間(15.7日)です。
| 区間 | 間隔 |
|---|---|
| 小寒から大寒 | 14日17時間 |
| 立冬から小雪 | 14日21時間 |
| 霜降から立冬 | 15日0時間 |
| 夏至から小暑 | 15日17時間 |
理由は、地球の公転の軌道が完全な円ではなく、太陽の動きが季節によって速さを変えるためです。冬は太陽の見かけの動きが速く、夏は遅くなるので、同じ15度を進むのに冬は短く、夏は長くかかります。「1年を24等分した約15.2日(365÷24)」ではなく、太陽の位置で区切るのが、現在の暦の方法です。
毎年1日ほど日付が動く理由
節気の日付は、毎年同じ月日になるとは限りません。たとえば霜降は、10月23日か24日のどちらかになります。
1年は365日ではなく約365.24日で、太陽が同じ黄経に戻る時刻は、毎年約6時間ずつ遅れます。うるう年で1日戻るため、日付は1日ほどの範囲で行き来します。
ほかにも、境目の時刻が日付の変わり目に近い年は、1日ずれて見えることがあります。2026年の立冬は11月7日の18時52分で、日付の変わり目から離れているため、別の日になる心配はありません。
日付を確かめる方法
節気の日付は、次の方法で確かめられます。
- 国立天文台の暦計算室にある「暦要項」で、その年の二十四節気の日付と時刻を見る。
- 暦要項は、翌年の分が前年の2月ごろに公表される(2026年の分は2025年2月3日の発表)。
自分で計算する場合は、太陽黄経が15度の倍数になる瞬間を求めます。ただし、近似計算だと数分から1日のずれが出る場合があるため、日付が大事な場面(冠婚葬祭の日取りなど)は、暦要項の値を使ってください。
節気をさらに3つに分けた七十二候
二十四節気は、さらに約5日ずつの3つに分けられ、これを七十二候と呼びます。24×3=72です。このサイトの「二十四節気を整える」に載せている「本朝七十二候」(渋川春海が編んだ貞享暦、1685年)では、霜降と立冬は次のように分かれます。
| 節気 | 初候 | 次候 | 末候 |
|---|---|---|---|
| 霜降 | 霜始降(しもはじめてふる) | 霎時施(こさめときどきふる) | 楓蔦黄(もみじつたきばむ) |
| 立冬 | 山茶始開(つばきはじめてひらく) | 地始凍(ちはじめてこおる) | 金盞香(きんせんかさく) |
霜降は「霜が降り始める頃」、立冬は「暦の上で冬がはじまる日」と説明されます。七十二候の名前は、季節の小さな変化を言葉にしたものです。ただし、実際の気象とは時期がずれることがあり、あくまで暦の上の目安です。
暦の使い道
霜降と立冬は、土用とも関係があります。秋の土用は、2026年は10月20日(黄経207度)に入ります。土用は、季節が変わる前の約18日間を指す雑節で、秋の土用は立冬の前日までです。
こうした節気や雑節を、日付ごとに調べたいときは、二十四節気を整える が使えます。太陽黄経の計算から24個の節気の日付を年ごとに出し、今日の節気と次の節気までの日数も表示します。国立天文台の暦要項と、2025年・2026年で日付が一致することを確かめています。
日付から六曜や旧暦まで見たいときは、暦を整える で、六曜・旧暦・二十四節気・月齢をまとめて確かめられます。霜降から立冬へ、季節が切り替わる日を、数字の裏づけといっしょに眺めてみてください。