通貨コードの読み方:JPY・USD・EURの3文字は何を表す?──ISO 4217の規則とユーロを使う35の国・地域
通貨コードのJPY・USD・EURは、ISO 4217で決まっている3文字です。先頭2文字は国・地域、3文字目は通貨を表し、ユーロは35の国・地域が共通で使います。ISO 4217の一覧にある154のコードから、読み方の規則と例外、小数桁を確かめます。
この記事のポイント
- 先頭2文字が国・地域、154コードのうち148が当てはまる
- 例外は複数の国・地域が共有するEURなど6つ
- 「世界の自国通貨を整える」で238の国・地域を調べる
- Q.
- 通貨コードの3文字はどう決まっている?
- A.
- ISO 4217という国際規格で決まっています。先頭2文字は国・地域を表すISO 3166の2文字コード、3文字目は通貨の名前に由来する文字です。たとえば円はJP(日本)にY(Yen)でJPYです。
為替のニュースや海外の通販サイトには、「JPY」「USD」「EUR」のような3文字の英字が並びます。何となく読めても、なぜその文字なのかを説明するのは難しいものです。通貨の名前が違うのに同じコードの国があったり、国の名前と合わないコードがあったりして、戸惑うこともあります。
結論から書きます。通貨コードは、ISO 4217という国際規格で決まった3文字で、先頭の2文字が国・地域、3文字目が通貨を表します。 たとえば円は、日本(JP)に円(Yen)の頭文字Yを足したJPYです。この規則に当てはまらない例外は、複数の国・地域が共有する通貨で、ユーロ(EUR)は35の国・地域が使っています。
使った資料は、ISO 4217の登録機関であるSIXグループが公表している一覧(2026年9月17日公表版)です。国・地域は、このサイトの世界の国・地域の一覧と同じ238件で数えています。
3文字の読み方
通貨コードは、アルファベット3文字です。
| 通貨 | コード | 先頭2文字 | 3文字目 |
|---|---|---|---|
| 日本円 | JPY | JP(日本) | Y(Yen) |
| 米ドル | USD | US(アメリカ合衆国) | D(Dollar) |
| 英国ポンド | GBP | GB(英国) | P(Pound) |
| スイス・フラン | CHF | CH(スイス) | F(Franc) |
| 韓国ウォン | KRW | KR(韓国) | W(Won) |
先頭の2文字は、国や地域を表すISO 3166の2文字コードです。3文字目は、通貨の名前の頭文字から取られることが多い文字です。
ただし、3文字目はいつも通貨名の頭文字というわけではありません。ブラジルのレアル(Brazilian Real)はBRL、トルコ・リラ(Turkish Lira)はTRYで、3文字目は名前の頭文字ではありません。一覧にある154のコードのうち、先頭2文字が国コードの規則に当てはまるのは148です。この148のうち、3文字目が通貨の英語名のどれかの単語の頭文字と一致するのは127、一致しないのは21です。3文字目は「だいたい頭文字」と覚え、確実に読むには一覧で確かめるのが安全です。
ほかに2つのコード
通貨には、アルファベットの3文字のほかに、3桁の数字コードもあります。円は392、米ドルは840、ユーロは978です。システムによっては、アルファベットでなく数字のコードで通貨を指定します。
もう1つは小数桁です。通貨コードごとに、金額を小数点以下何桁まで表すかが決まっています。
| 小数桁 | コード数 | 主な通貨 |
|---|---|---|
| 0 | 16 | 円(JPY)、ウォン(KRW)、ベトナム・ドン(VND) |
| 2 | 131 | 米ドル(USD)、ユーロ(EUR)、英国ポンド(GBP) |
| 3 | 7 | クウェート・ディナール(KWD)、バーレーン・ディナール(BHD) |
ISO 4217では、円の小数桁は0です。クウェート・ディナールのように、小数点以下を3桁まで扱う通貨もあります。プログラムで金額を扱うときは、通貨ごとに小数桁を変える必要があります。
例外の6つ:国の名前がつかないコード
先頭2文字が国コードの規則に当てはまらないのは、154のうち6つです。
| コード | 通貨 | 使う国・地域の数 |
|---|---|---|
| EUR | ユーロ | 35 |
| XOF | 西アフリカCFAフラン | 8 |
| XCD | 東カリブ・ドル | 8 |
| XAF | 中部アフリカCFAフラン | 6 |
| XPF | CFPフラン | 3 |
| XCG | カリブ・ギルダー | 2 |
どれも、複数の国・地域が共有する通貨です。1つの国を表す2文字では代表できないため、EURの先頭は欧州連合を表すEU、ほかの5つは先頭がXです。XCGは、キュラソーとシント・マールテンが使う新しい通貨です。
ユーロを使う35の国・地域
ユーロ(EUR)は、データ上35の国・地域が使う、いちばん共有数の多い通貨です。内訳は次のとおりです。
| 区分 | 数 | 例 |
|---|---|---|
| ユーロ圏の国(EU加盟国) | 21 | ドイツ、フランス、イタリア、ブルガリアなど |
| フランス・フィンランドの海外・自治領 | 9 | レユニオン、グアドループ、オーランドなど |
| その他の欧州の国 | 5 | アンドラ、モナコ、サンマリノ、バチカン、モンテネグロ |
ブルガリアは2026年1月1日にユーロを導入した、21番目の加盟国です(欧州中央銀行などの発表)。21+9+5で、合計35です。
米ドル(USD)は16の国・地域が使い、その内訳は、アメリカ合衆国のほか、エクアドル、パナマ、エルサルバドルなどです。
名前が同じ通貨でもコードは別
「ドル」と呼ばれる通貨は、米国だけではありません。ISOの一覧で、英語名に同じ単語が入る通貨コードを数えると、次のようになります。
| 通貨の呼び名 | コードの数 | 主なコード |
|---|---|---|
| ドル(Dollar) | 22 | USD、AUD、CAD、NZD、HKD、SGD |
| ポンド(Pound) | 9 | GBP、EGP、LBP |
| フラン(Franc) | 10 | CHF、XOF、XAF、XPF |
| ペソ(Peso) | 8 | MXN、ARS、PHP |
「ドル」とだけ書かれた書類では、どの国のドルかが分かりません。海外送金や外貨預金の申込では、国名や通貨コードまで書いて確かめるのが基本です。たとえば、カナダ・ドルはCAD、オーストラリア・ドルはAUD、香港ドルはHKDで、米ドルのUSDとは別の通貨です。
フランも同じです。スイス・フラン(CHF)と、西アフリカのCFAフラン(XOF)は、名前の一部が同じでも、使う国も通貨コードも違います。
併用している6つの国
1つの国に、通貨が2つ登録されている例もあります。ISOの一覧では、次の6つの国が2つの通貨を載せています。
| 国 | 通貨コード |
|---|---|
| パナマ | PAB と USD |
| ハイチ | HTG と USD |
| エルサルバドル | SVC と USD |
| ブータン | BTN と INR |
| レソト | LSL と ZAR |
| ナミビア | NAD と ZAR |
どちらが主に使われているかは、この一覧では判断できません。国によって事情が違うので、実際に使う通貨は外務省などの資料で確かめます。
調べるには
238の国・地域の通貨と通貨コードは、世界の自国通貨を整える で調べられます。国名・通貨名・通貨コードで絞り込め、同じ通貨を使うほかの国・地域もまとめて確かめられます。為替レートは載せていません。
通貨コードが分かったら、実際の換算には 為替・外貨換算を整える が使えます。レートを手入力すると、為替手数料を加味した実質レートを計算できます。コードの読み方を押さえておくと、海外サイトの価格表示や、取引明細の通貨欄を読み違える失敗が減ります。