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雑学・読み物

年賀状の番地、「二十三」と「二三」どっちが正しい?──位取り表記と羅列表記の違い

年賀状の宛名を縦書きで書くときの番地の漢数字表記に迷ったら。縦書き=漢数字・横書き=算用数字の原則と、「十」を使う位取り表記、一桁ずつ書く羅列表記の違いを丁寧にまとめて整理します。

この記事のポイント

  • 番地の「23」は「二十三」と「二三」の2通りがあり、どちらも使われる
  • 郵便番号の欄は例外で、縦書きでも漢数字にせず算用数字のまま書く
  • 「数字を整える」で算用数字の住所を漢数字に変換できる
Q.
年賀状の番地は「二十三」と「二三」どちらが正しい?
A.
どちらも実際に使われており、一方だけが正解とは決まっていません。目上の方や儀礼的な宛名では位取りの「二十三」が好まれ、日常の相手なら「二三」でも問題視されないことがほとんどです。まとめて書くときは、どちらかに統一しておきます。
この記事の作業は、無料のツールでそのままできます(入力は送信されません) 数字を整える 漢数字⇔アラビア数字(百二十三⇔123)を相互変換 開く

年賀状の宛名を筆ペンで書いていて、番地の「23」を漢数字にする段になって手が止まったことはないでしょうか。「二十三」と位取りを使って書くべきか、それとも「二三」と数字を並べるように書くべきか——どちらも見かけたことがあるだけに、正解が分からなくなります。

結論を先に書きます。

縦書きの宛名は漢数字、横書きの宛名は算用数字で書くのが原則です。そのうえで番地のような複数桁の数字には、「十」「百」を使って位取りを示す「二十三」という書き方と、位取りを使わず一桁ずつ並べる「二三」という書き方の2つの流儀があり、どちらも実際に使われています。前者が伝統的な「数として読む」書き方、後者は電話番号に近い「符号として並べる」書き方、という性格の違いがあります。


まず前提:縦書きは漢数字、横書きは算用数字

年賀状の宛名書きでは、縦書きなら漢数字、横書きなら算用数字を使うのが基本の原則とされています。これは縦書きの行の中で算用数字が視覚的に馴染みにくいためで、招待状や式辞など他の縦書き文書とも共通する考え方です。横書きの宛名(洋封筒に横書きで書く場合など)では逆に、算用数字を使う方が一般的です。

一方で、はがきの上部にあらかじめ印刷されている郵便番号の欄は例外です。あの四角い枠に手書きするときも印刷されているときも算用数字のままで、漢数字に置き換えることはありません。郵便番号は住所の一部というより、区分機で機械的に読み取られる符号としての性格が強いため、縦書きの原則からは独立して扱われています。

「二十三」(位取り表記)と「二三」(羅列表記)の違い

問題はここからです。縦書きで「23番地」を漢数字にするとき、次の2通りの書き方が存在します。

表記書き方性格
位取り表記二十三番地「二十」+「三」で、位(十の位・一の位)を漢字で示す。数として読む書き方
羅列表記二三番地「2」「3」をそのまま「二」「三」に置き換えて並べる。符号として読む書き方

位取り表記は、数そのものを漢字で表す、より伝統的な書き方です。「二十三」は「二十」と「三」を足した数として読まれ、日本語の数詞の構造にそのまま対応しています。祝儀袋の金額表記や式辞の年齢表記でも、この位取りの考え方が使われています。

一方の羅列表記は、番地のように、数の大小ではなく符号の並びとして読まれる情報に対して使われる書き方です。電話番号を「〇三の一二三四の五六七八」と読むときと同じ発想で、番地の数字も一桁ずつ独立した記号として扱います。特に3桁・4桁になる番地では、「百二十三」よりも「一二三」の方が書く手間も読み取る手間も少なく済むため、実務上はこちらもよく使われています。

マンション名や部屋番号になると、この使い分けはさらに複雑になります。「〇〇マンション101号室」のようにアルファベットや算用数字を含む建物名は、そもそも漢数字に置き換えると読みにくくなるため、建物名・部屋番号だけは算用数字のまま残すという書き方も広く見られます。番地までは漢数字、その先の部屋番号は算用数字、という混在は不自然ではなく、むしろ実務的な折り合いのつけ方とされています。

どちらを選べばよいか

明確にどちらか一方が正解と決まっているわけではなく、書く相手や場面の改まり度に応じて選ばれているというのが実情です。目上の方への年賀状や、儀礼的な意味合いが強い宛名では位取り表記が好まれる傾向があり、日常的にやり取りする相手への年賀状では羅列表記でも問題視されないことがほとんどです。郵便物を配達する側にとっても、手書きの漢数字が読み取れれば配達自体に支障はないため、どちらの書き方でも実務上大きな問題にはなりません。迷ったときは、相手が目上か、儀礼的な意味合いが強い相手かどうかを基準に選ぶと判断しやすくなります。

差出人が複数の年賀状をまとめて書く場合は、位取り表記か羅列表記のどちらかに統一しておくことも意識しておきたい点です。同じ差出人からの年賀状なのに、宛先によって書き方がバラバラだと、受け取った側同士で見比べたときに雑な印象を与えかねません。まとめて書く前に、どちらの表記で揃えるかを先に決めておくと、後から書き直す手間を減らせます。

宛名の住所を漢数字にまとめて変換したいときは、数字を整える に算用数字の住所を入力するだけで漢数字に変換できます。氏名や住所の全角・半角が混在している場合は、半角全角を整える で先に表記を揃えてから漢数字に直すと、宛名全体の見た目が一段ときれいにまとまります。

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