OSを整える
初級ファイルのパスと名前を整える。
= パスの区切りの書き換えと、使えないファイル名の検査・直し案
① パスの区切りを書き換える
Windows の形(C:\Users\… や \サーバー\共有)か Mac/Linux の形(/Users/…)を入れると、もう一方の形にします。
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② 相対パス(.. と .)をたどる
今いるフォルダから、.. は「ひとつ上」、. は「そのまま」。1つずつ進めて行き先を確かめます。
行き先
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③ ファイル名を調べて直す
Windows・Mac・Linux のどれで使えるかを調べ、すべてで通る名前の案を出します。直した所に印を付けます。
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いまの名前(赤い所が問題)
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直した名前の案(どの OS でも使えます)
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④ パスの長さ(MAX_PATH 260 文字)
フォルダの階層が深いと、Windows でファイルが開けない・コピーできないことがあります。長さを数えて判定します。
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名前とパスの規則(Windows と Mac/Linux)
Windows
- 使えない文字:
< > : " / \ | ? *、コード0の文字、コード1〜31の制御文字 - 使えない名前:CON・PRN・AUX・NUL・COM1〜COM9・LPT1〜LPT9(COM¹ ² ³・LPT¹ ² ³ も)。NUL.txt や NUL.tar.gz のように拡張子が付いても同じ扱い
- 名前の最後を空白やピリオドにしない(先頭のピリオドの .temp は可)
- 名前は大文字小文字を区別しないのが基本(OSCAR・Oscar・oscar は同じ)
- 1つの名前は 255 文字まで。パス全体は、既定では MAX_PATH=260 文字(終端の NUL を含む)。Windows 10 1607 以降は、レジストリの LongPathsEnabled を 1 にし、アプリが対応していれば長いパスを扱えます。\\?\ を頭に付ける書き方なら約 32,767 文字(その場合 .. や . や / は使えません)
- フォルダを作るときは、あとで 8.3 形式の名前を足せるよう MAX_PATH − 12 文字までに収める必要があります
Mac・Linux
- 名前に使えないのは
/と NUL だけ。:や*や\は文字として使えますが、Windows と共有するファイルでは避けます - 「.」と「..」は名前にできません
- 1つの名前は 255 バイトまで(macOS の NAME_MAX、ext4 の名前)。UTF-8 の日本語は1文字3バイトなので、全部日本語なら約85文字
- macOS のパス全体は PATH_MAX=1,024 バイト
- 名前は大文字小文字を区別するのが Linux の基本(Mac の既定の APFS は区別しない設定)
パスの形
- Windows は
C:\フォルダ\ファイル、ネットワークの共有は\\サーバー\共有名\…(UNC)。Windows の API は / も \ として受け付けます - Mac/Linux は根(/)から始まり、ドライブ文字がありません
C:tmp.txtのように C: の直後に \ が無い形は、そのドライブで今開いているフォルダからの相対パスです
実務での意味
共有フォルダに置いたファイルが、Mac の人や別のシステムで開けない・同期できない原因の多くは、名前の記号、末尾の空白、パスの長さです。ファイルサーバー、OneDrive、メールの添付、バックアップの取り込みなど、別のシステムを通る前に名前を整えておくと止まりません。保存先の形式による大きさの上限は ファイルシステムを整える で。
出典(2026年11月時点)
- Microsoft Learn「Naming Files, Paths, and Namespaces」(使えない文字・予約名・末尾の規則・相対パス・UNC・\\?\)
- Microsoft Learn「Maximum Path Length Limitation」(MAX_PATH=260 文字・LongPathsEnabled・約 32,767 文字・MAX_PATH − 12)
- Microsoft Learn「File System Functionality Comparison」(名前は 255 文字)
- kernel.org「ext4 Data Structures and Algorithms」Directory Entries(名前は 255 バイト)、macOS の sys/syslimits.h(NAME_MAX 255・PATH_MAX 1024)
- Linux のパス全体の上限は、公式資料で確かめられなかったので載せていません。smb:// や /mnt/c/ の書き方は変換の便宜上の慣習で、環境によりマウント先は異なります。
このツールについて
Windows のパスと Mac/Linux のパスを書き換え、ファイル名がどの OS で使えるかを調べて、直した名前の案を出します。どこを直したかも見えます。
Windows で使えないのは \ / : * ? " < > | と CON・NUL など、末尾の空白とピリオド。パスは既定で 260 文字まで。
主な機能
- Windows と Mac/Linux のパスの区切りを相互に書き換え(UNC・WSL にも対応)
- 相対パス(.. と .)を1手ずつたどって行き先を確認
- 使えない文字・予約名・末尾の空白とピリオドを検査し、直した名前の案と直した所を表示
- 日本語名は Mac/Linux の 255 バイトでは約85文字までと判定
- パスの長さを MAX_PATH 260 文字と照らして判定
よくある質問
Q. Windows のファイル名に使えない文字は?
A. < > : " / \ | ? * の9つと、コード0〜31の制御文字です。名前の最後を空白やピリオドにすることもできません。
Q. CON や NUL というファイル名が作れないのはなぜ?
A. CON・PRN・AUX・NUL・COM1〜9・LPT1〜9 は、古い時代から装置の名前として予約されているためです。NUL.txt のように拡張子を付けても同じ扱いになるので、避けます。
Q. MAX_PATH の 260 文字とは?
A. Windows の既定のパスの長さの上限で、終端の NUL を含むため文字としては 259 までです。Windows 10 1607 以降は LongPathsEnabled を 1 にし、アプリが対応していれば超えて扱えます。
Q. Mac で作ったファイル名が Windows で問題になるのはどんなとき?
A. Mac では : や * や ? が名前に使えますが、Windows では使えません。末尾が空白やピリオドの名前も Windows では扱えません。共有する前にこのツールで調べてください。
Q. C:\Users\… を Mac のパスにするとどうなる?
A. ドライブ文字は Mac/Linux にないので、/Users/… のように外します。WSL では /mnt/c/Users/… の形になります。\\サーバー\共有 は smb://サーバー/共有 の形にします。
入力値はURLの「#」以降に入るためサーバーには送信されません。リンクを開くと同じ状態を復元します。