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ネットワークを整える

専門

EtherChannelを整える。

= 複数の線を1本の太い線にする

ネットワークのどこの話? 家や会社の中(LAN)で、スイッチどうし、またはスイッチとサーバーをつなぐ線の話です。

① 両端のモードで「束になるか」

線の両端のスイッチで channel-group のモードを選びます。呼びかける側(active・desirable)がいないと話が始まりません。

両端のモード 選ぶとすぐ判定(送信ゼロ)

計算中…

A B Po1(束ねた1本)
全組み合わせ(○=成立・×=不成立)。行が A、列が B

② 通信はどの線に乗る?

スイッチは通信ごとに、MAC や IP アドレスから計算して乗せる線を決めます(ハッシュ)。同じ通信はいつも同じ線です。

振り分け方と本数 変えると下の8つの通信の行き先が変わります(送信ゼロ)
通信送信元 MAC / IP宛先 MAC / IP乗る線

各線に乗った通信の数

⚠️ 速くなるのは「合計」だけ

1Gbps を4本束ねると合計は 4Gbps ですが、1つの通信(たとえば1台のPCから1台のサーバーへのファイル転送)は1本に乗るので、1Gbps が上限です。片寄ると、他の線が空いているのに1本だけ混みます。

③ 束ねるポートの設定を揃える

束ねる全ポートで、速度・duplex・VLAN(トランクなら許可 VLAN も)を同じにします。1本だけ違うと、そのポートは束に入れません。

4本のポートの設定 Gi0/4 を変えると指摘が出ます(送信ゼロ)
ポート速度duplexVLAN
Gi0/1
Gi0/2
Gi0/3
Gi0/4

CCNA ではここが問われる

  • LACP は標準の IEEE 802.3ad(現在は 802.1AX)、PAgP は Cisco 独自です。
  • モードは LACP が active/passive、PAgP が desirable/auto、交渉しない on。上の表のとおり、成立の組み合わせを覚えます。
  • 設定は物理ポートに channel-group 1 mode active を入れると、論理ポート Port-channel1 ができます。トランクや VLAN の設定は Port-channel 側に入れます(Cisco IOS/IOS XE の場合)。
  • 束ねられるのは最大 8 本(LACP は待機用を含めて 16 本までの機種もあります)。確認は show etherchannel summary。
  • 負荷分散の方式は port-channel load-balance で変えます。機種により選べる項目が違います。

STP との関係は スパニングツリー、VLAN とトランクは VLAN を、通信の宛先の決まり方は MAC アドレス を見てください。

🛣️ たとえると

1車線の道が混んでいるので、同じ道を4本並べて4車線にするようなものです。ただし、車(1つの通信)は決まった1車線を走り続けます。だから4車線にして増えるのは「同時に走れる車の数」であって、1台の車の最高速度ではありません。 また、4本の道を別々に見ると STP(ループを防ぐ仕組み)が「輪になっている」と判断して3本を通行止めにしますが、EtherChannel は4本を1本の道として扱うので、通行止めになりません。

このツールは、ネットワーク全体図のここ

  1. 自分の端末
  2. 家・会社の中
  3. 出入口
  4. 建物の外
  5. 相手のサーバー
  6. データセンター
  7. 見る・動かす

家・会社の中(LAN)— スイッチ同士をつなぐ線を、何本か束ねて太く使う話です。

家・会社の中は、同じ建物の中の廊下と部屋割りのような場所です。OSI では第2層(データリンク)。

「ブラウザで URL を打ってからページが出るまで」の 4 番目(ARP で隣の MAC を知り、スイッチが届ける)で活躍します。

前の段: DNSレコード 次の段: TCP/UDP

このページに出てくる略語(4語)
  • LACP (Link Aggregation Control Protocol) — スイッチ同士をつなぐ線を、複数本まとめて1本として使う標準の決まりごと
  • PAgP (Port Aggregation Protocol) — 線を束ねる Cisco 独自の決まりごと(LACP の仲間)
  • LAG (Link Aggregation Group) — 束ねた複数の線をひとまとめにした、1本分の論理的な線
  • 802.3ad (IEEE 802.3ad) — LACP(線を束ねる決まりごと)の元になった規格

ネットワークの略語をすべて見る

ネットワークの全体図を見る

このツールについて

スイッチどうしをつなぐ線を2〜8本まとめて、1本の太い線として扱う仕組みです。線を足しても STP にブロックされず、1本が切れても残りで通信が続きます。

1つの通信は1本の線に乗るので、束ねて増えるのは合計の帯域です。STP は束を1本として扱うためブロックしません。ループの話は STP、VLAN は VLAN へ。

主な機能

  • 両端のモードで束になるか判定(全組み合わせの表つき)
  • MAC・IP のハッシュで通信がどの線に乗るかを確認
  • 1つの通信は1本分の速さまで、を数字で確認
  • 速度・duplex・VLAN が揃っているかのチェック
  • CCNA の範囲(LACP・PAgP・Port-channel)の要点

よくある質問

Q. EtherChannel とは何ですか?

A. スイッチ間の複数の線を1本の論理的な線(Port-channel)にまとめる仕組みです。帯域を足し合わせ、1本が切れても残りで通信が続きます。

Q. 線を束ねると、なぜ STP にブロックされないのですか?

A. STP は束ねた線を1本のリンクとして扱うので、輪になっているとは判断しません。束ねずに4本つなぐと3本がブロックされます。

Q. 4本束ねれば1つの通信も4倍速くなりますか?

A. なりません。1つの通信は1本の線に乗るため、上限は1本分です。複数の通信がばらけたときの合計が増えます。

Q. LACP と PAgP の違いは何ですか?

A. LACP は標準規格(IEEE 802.3ad/802.1AX)、PAgP は Cisco 独自です。両者は混ぜられません。

Q. 両端が passive だと束にならないのはなぜですか?

A. passive は相手が呼びかけるのを待つモードで、両側が待つだけだと交渉が始まりません。片側は active(PAgP なら desirable)にします。

入力値はURLの「#」以降に入るためサーバーには送信されません。リンクを開くと同じ状態を復元します。

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