火入れ(加熱)
火入れとは
ひいれ
一言でいうと
清酒を60〜65℃に加熱して殺菌すること。通常は貯蔵前と出荷前の2回。
業界団体の説明にもとづく言葉
日本酒造組合中央会などの資料に説明があります。法令や告示では定義されていません。
くわしく
日本酒造組合中央会の用語集は、火入れを、清酒を60〜65℃に加熱して殺菌することと説明しています。殺菌のほか、酵素の働きを止めて酒質を安定させることにも関わる、とされています。
国税庁の概要は、生酒と生貯蔵酒以外の清酒は、通常、製成後、貯蔵する前と出荷する前の2回、加熱処理をしていると説明しています。
加熱の回数や順序によって、生酒、生貯蔵酒、生詰め酒、ひやおろしといった呼び名があります。下の表は、それぞれが何を指すかを並べたものです。告示に出てくる用語は「加熱処理」で、「火入れ」という言葉自体は告示では定義されていません。
火入れ(加熱)の回数で見る呼び名
| 呼び名 | 貯蔵する前の火入れ | 出荷する前の火入れ | 決めているところ |
|---|---|---|---|
| ふつうの清酒 | あり | あり | 国税庁の概要:「通常、製成後、貯蔵する前と出荷する前の2回加熱処理」 |
| 生酒 | なし | なし | 告示 5(5): 製成後、一切加熱処理をしない清酒 |
| 生貯蔵酒 | なし | あり | 告示 5(6): 加熱処理をしないで貯蔵し、移出するときに加熱処理した清酒 |
| 生詰め酒 | あり | なし | 日本酒造組合中央会(日本酒の分類)の説明 |
| ひやおろし | あり | なし | 日本酒造組合中央会(四季折々の楽しみ方)の説明。出荷は秋 |
ラベルのどこに書いてある?
「火入れ」「火入れ済み」という表示は、告示の必要記載事項・任意記載事項の一覧には出てきません。
製成後一切加熱処理をしないで出荷する清酒(生酒)には、保存または飲用上の注意事項を表示することが、告示で定められています。
あわせて読む
出典(原文)
- ・日本酒造組合中央会「日本酒用語集」(「火入れ」)
- ・国税庁「「清酒の製法品質表示基準」の概要」(2 必要記載事項の表示(2)の(参考))
- ・国税庁「清酒の製法品質表示基準を定める件」(平成元年国税庁告示第8号)(3(2)・5(5)(6))
- ・日本酒造組合中央会「日本酒の製造工程」(⑥上槽、ろ過、加熱、貯蔵、瓶詰め)
原文を2026年10月10日に取得して確認しました。法令・告示は改正されることがあります。実際の表示や取引の判断には、原文と国税庁の案内を確認してください。
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データの時点:2026年10月10日に原文を確認(国税庁 清酒の製法品質表示基準(令和4年改正まで反映))