ネットワークを整える
専門パケットキャプチャを整える。
= 通信の中身を1パケットずつ見る
ネットワークのどこの話?
パソコンやルーターの回線の途中を流れる荷物そのものを見る話です。送り状は層ごとに重なっていて(OSI 参照モデルの第2層〜第7層)、下の「詳細」で一枚ずつはがして見られます。
場面を選ぶ、または自分のファイルを開く
初期表示は「Web ページを開く」の再生です。パケットは実際のバイト列として組み立てていて、Wireshark と同じように解析しています。
🔒 ファイルはこの端末のブラウザの中だけで読み込み・解析します。どこにも送信しません。大きいファイルは先頭 5,000 パケットまで読み、50MB を超えるファイルは断ります。
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いま何が起きているか
下の一覧から行を選ぶと、ここに説明が出ます。
使える書き方: arp dns tcp udp icmp http tls dhcp / ip.addr ip.src ip.dst / tcp.port udp.port / tcp.flags.syn==1 / && || ! (and or not)と括弧
| No. | 時刻(秒) | 送信元 | 宛先 | プロトコル | 長さ | 情報 |
|---|
色: ARP DNS/UDP TCP TLS HTTP ICMP DHCP 再送・エラー
行を選ぶと、層ごとの中身が出ます。
行を選ぶと、バイト列が出ます。左の項目を選ぶと、該当するバイトが光ります。
画面の読み方
- 3ウェイハンドシェイクの数字(SEQ / ACK)。Seq は「この方向で何バイト目から送るか」、Ack は「相手のデータを何バイト目まで受け取ったか(次は何バイト目が欲しいか)」です。画面では最初を 0 にそろえた相対番号で表示しています。SYN と FIN は 1 バイト分と数えるので、SYN に対する Ack は Seq+1 になります。
- 暗号化されたデータ。「Web ページを開く」の TLS 以降は、箱を開けても意味のない並びです。見えるのは、サイト名(SNI)、パケットの大きさ、時刻など送り状の側だけです。「HTTP(暗号化なし)」と見比べると違いが分かります。
- NAT の書き換え。同じ通信を、ルーターの内側と外側の2か所で見ると、送信元のアドレスとポートが入れ替わっています。サーバー側からは私用アドレスの PC が見えません。
- チェックサム。詳細ツリーに[正しい][不正]と出ます。自分の PC で取ったキャプチャでは、送信前の NIC がチェックサムを計算する仕組み(オフロード)のため、送信パケットが[不正]に見えることがあります。壊れているとは限りません。
📘 CCNA との関係
CCNA(200-301 v1.1)の試験範囲に「パケットキャプチャ」そのものはありませんが、TCP と UDP の違い・3ウェイハンドシェイク・ARP・DHCP(DORA)・DNS・NAT の動きを理解する助けになります。ping と TTL は traceroute、ポートの考え方は TCP・ポート番号、NAT は NAT、DHCP は DHCP、DNS は DNS、TLS は TLS、HTTP は HTTP で詳しく扱っています。
実務では、Wireshark や tcpdump で実機の通信を取り、この画面の .pcap 読み込みで中身を確かめる使い方ができます。個人情報や社内の通信が入っているファイルは、この画面なら端末の外へ出さずに見られます。
たとえると
通信は、宅配便の荷物の流れです。パケットキャプチャは、配送センターで荷物を1つずつ開けて、送り状(宛先・差出人)と中身を確かめる作業にあたります。ただし暗号化された荷物は、箱を開けても中身が読めません。読めるのは送り状の一部だけです。
このツールは、ネットワーク全体図のここ
- 自分の端末
- 家・会社の中
- 出入口
- 建物の外
- 相手のサーバー
- データセンター
- 見る・動かす
全体を見る・動かす(運用・監視)— 流れている通信を捕まえて、中身を1枚ずつ開いて見る話です。
全体を見る・動かすは、道路全体を映す管制室のような場所です。OSI では全部の層。
「ブラウザで URL を打ってからページが出るまで」の 11 番目(うまくいかないときは「見る」)で活躍します。
前の段: HTTPステータス
このページに出てくる略語(9語)
- SPAN (Switched Port Analyzer) — スイッチのあるポートの通信を、別のポートにコピーして見る機能
- ARP (Address Resolution Protocol) — IP アドレスから、相手の MAC アドレスを聞いて調べる決まりごと
- FIN (Finish) — TCP で「話はここまで」と接続を終える合図
- RST (Reset) — TCP で接続を強制的に切る合図
- DORA (Discover, Offer, Request, Acknowledge) — DHCP で住所をもらうまでの4回のやりとりの頭文字
- ICMP (Internet Control Message Protocol) — 「届かなかった」などの通信の状況を知らせる決まりごと。ping が使う
- SNI (Server Name Indication) — TLS のあいさつで、「どのサイトに用か」を先に伝える拡張
- SYN (Synchronize) — TCP で「これから話します」と伝える最初のあいさつ
- ACK (Acknowledgment) — TCP で「受け取りました」と返事をする合図
このツールについて
パソコンが通信するとき、データは「パケット」という小包に分けて流れます。その小包の中身を1つずつ開いて見る道具が、パケットキャプチャ(Wireshark など)です。この画面で、Web ページを開く通信を1パケットずつ再生し、自分の .pcap ファイルも端末の中だけで読めます。
通信は小包(パケット)に分かれて流れ、このツールはその中身を1つずつ開いて見せます。Web ページを開く流れを再生でき、自分の pcap も端末内だけで読めます。TCP・DNS・TLS の動きを実物で確かめられます。
主な機能
- Web・ping・DHCP・NAT・再送・HTTP の6場面を1パケットずつ再生し、各パケットに一言の説明
- TCP の SEQ/ACK を相対番号で表示し、3ウェイハンドシェイクの関係が分かる
- 詳細ツリーの項目と16進ダンプの該当バイトが双方向に連動して光る
- 自分の .pcap / .pcapng を端末内だけで解析(Ethernet・IPv4/IPv6・TCP・UDP・DNS・DHCP・HTTP・TLS)
- arp / dns / ip.addr==x / tcp.flags.syn==1 など Wireshark 風の表示フィルタと、場面を .pcap で保存
よくある質問
Q. パケットキャプチャとは何ですか?
A. ネットワークを流れる通信(パケット)を記録して、1つずつ中身を確かめることです。Wireshark や tcpdump が代表的な道具で、通信の不具合調べや仕組みの学習に使います。
Q. 自分の通信のファイルをここで開いて大丈夫ですか?
A. ファイルはブラウザの中だけで読み込み・解析し、どこにも送信しません。個人情報や社内の通信が入ったファイルでも、端末の外へは出ません。大きいファイルは先頭 5,000 パケットまで、50MB を超えるファイルは読み込みません。
Q. HTTPS のデータの中身が読めないのはなぜですか?
A. TLS で暗号化されているためです。キャプチャしても、鍵を持たない人には意味のない並びにしか見えません。ただし ClientHello に入るサイト名(SNI)や、パケットの大きさ・時刻は見えます。暗号化なしの HTTP と見比べると違いが分かります。
Q. TCP の SEQ と ACK は何を表していますか?(CCNA)
A. Seq は送るデータが何バイト目から始まるか、Ack は相手のデータを何バイト目まで受け取ったか(次は何バイト目が欲しいか)を表します。SYN と FIN は1バイト分と数えるので、SYN への Ack は Seq+1 になります。この画面は最初を 0 にそろえた相対番号で表示します。
Q. CCNA の試験範囲にパケットキャプチャはありますか?
A. パケットキャプチャ自体は CCNA(200-301 v1.1)の範囲外です。ただし TCP と UDP・3ウェイハンドシェイク・ARP・DHCP(DORA)・DNS・NAT の理解に直結するので、動きを実物で確かめる補助になります。
入力値はURLの「#」以降に入るためサーバーには送信されません。リンクを開くと同じ状態を復元します。
続けて整える
この内容は、研修でも扱っています
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